このままでいけば、年内に20の道県で種子条例が制定されることが明らかになってきました。

これで、種子法は廃止されても私たちはモンサントなどが用意しているF1、ゲノム編集、GMOなどの米、麦、大豆等の種子に頼らなくてもいいのです。

 

これまでのように私たちは伝統的な固定種のコシヒカリなどの美味しい安全な米、麦、大豆を食べることができるようになります。

これは正に、私たち地方からの市民による-タネは皆のもの- の素晴らしい運動の成果です。
 
種子法に代わる各都道府県の種子条例は、現在北海道、長野県など11の道県で制定されています。

9月県議会では宮城県、栃木県が新たに種子条例を制定、パブコメが現在なされています。
 
中日新聞では三重県も種子条例を制定することが明らかになりました。先月は熊本県、鹿児島県も知事が種子条例を制定することを表明しています。

他にも滋賀県、愛知県などでも 制定することが報道され、茨城県、岩手県、島根県でも具体的な準備に入りました。
 
ただ、心配なのは栃木県の種子条例の内容です。
 
昨日栃木県で条例のパブコメを巡って県会議員、市会議員、一般市民や農民も集まって県民集会が開かれました。
 
各県の種子条例では、県が責任を持って圃場種子の審査、検査などすることになっていますが、栃木県のパブコメだけは 違っています。
 
県が民間(団体企業)に丸投げするような仕組みです。
これでは優良な種子の品質、価格等についても保証ができなくなり、モンサントなどに委託したら…といった不安が残ります。

そしてすでに栃木県ではその内容で始まりました。
 
心配なことに栃木県の種子栽培農家には、これまで県から審査票が来ていましたが、今年から確認票に変わっています。 (写真参照)

宮城県の種子条例のパブコメは、チェック機関として民間も含めた審議会を設けるなどよくできていると思います。
 
どうでしょう。
 
日本のタネを守る会代表 八木岡努JA 水戸組合長12月14日 〜15日 合宿で各都道府県の種子条例について意見交換会をすることに致しました。

各都道府県で 種子条例に関わる人たちに集まっていただいて、それぞれの道県の条例の特色など情報を共有できればと思います。
 
また 15日にはいよいよ自家増殖自家採種禁止法案が来年の通常国会に出されることが明らかになりましたので、ゲノム編集と自家増殖禁止の種苗法改定案についての勉強会も予定しています。

詳しいことはタネを守る会のホームページ、FBで近く明らかにいたします。