韓国ではほとんどの小中高校給食が無償かつ有機栽培の食材になりました。
このように有機栽培の食材で学校給食を賄えるようになったいきさつについての韓国報告第2弾です。
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韓国では 遺伝子組み換えの試験栽培を止め、ラウンドアップの使用も禁止、ネオニコチノイドも屋外での使用を禁止 していると聞いて、私は5月に2回訪韓しました。 
有機栽培の農地面積は日本が0.3%と低迷しているのになんと韓国は5%と日本の18倍とこのところ増え続けています 。
私はまずは韓国で7軒の有機栽培農家を歩いて出荷先を尋ねました。学校給食が5割から7割だと答えるのです。
案内していただいた田中博さんに統計 を調べていただいたら 出荷先の39%が学校給食、37%が地域農協です。ちなみに日本では統計すらありません。
韓国の全国農協中央会キム会長は、農協を通じて学校給食に出していると語りましたので、有機栽培の食材のうち半分は学校給食に回ったとして、60%近くになります。 
これからして韓国の有機栽培が学校給食によって急成長したことは理解できます。有機農産物はどうしても価格が割高になります。

 

韓国農水省のチョ・イヒョン親農業課長は有機栽培食材は25から30%高値になるが、その分を先ず各市町村が条例で負担して次第に無償になってきたと語りました。

実は韓国では学校給食が有機栽培になったことで一般の流通まで変わったのです。
韓国の大手のスーパー、ロッテを覗いたら教室の倍くらいのオーガニックコーナーがあって、卵にもnonGMO、有機栽培、動物福祉のシールが貼ってあるのです。(写真)
これらの有機栽培食材の表示は国の認証制度によるものです。

日本では認証をとるには5万円はかかるので、有機栽培農家はなかなか申請できないのですが、韓国ではどうなっているのか聞いてみました。
「土壌の検査だけで毎年300項目調べますが、その費用は市町村が地域の産業振興の為に負担しています。不合格なら生産者負担ですが」と。
韓国は農水省の有機栽培に取り組む姿勢が異なります。

日本は厚生、農水、消費者庁も、むしろゲノム編集、GMOは安全なので、これから国民に周知徹底させ、ゲノムの表示も必要ないとしています。

米国は年に10%、EUは年に7%の割合で有機栽培が伸びていて、ロシアも中国もGMOを禁止して有機に大転換しているときに。

韓国農水省の課長は事も無げに、「これからはそうでなければ輸出ができません」と答えるのです。

韓国は既に保育園でも有機栽培の給食を始めていますが、2~3年中には妊婦にも実施したいと、なんとも羨ましい話です。


日本も頑張らねばなりません。今日は滋賀県の日野町の母親大会で話させて頂いたので町長に話したら乗り気でした。
先ず市町村で学校給食のコメから有機食材にしてその差額を負担するだけで、日本の有機栽培は一気に進み始めます。