日本の学校 給食にとって考えさせられる大事な話ですので是非シェア拡散してください。
 
チョンジュ市のオルゴク小学校の学校給食を見せて頂きました。

驚いたことに、チョンジュ市(人口80万人)の小、中学校、高校まで11万人の全ての生徒に無償でかつ有機栽培の食材で毎日学校給食を実施しているのです。
 
シン-ガンホ校長さん、教育委員会からパク-シンウ女史、市役所からチェ-ホセさんが迎えていただき丁寧な説明を聞きました。
 
食材は市が契約している民間の流通センターに集められ、野菜などは下処理して、注文通りに学校の調理場に届けられる システムです。
 
私達が伺ったときには、オルゴク小学校では、栄養士の先生と8人の職員で調理している最中でした。
 
食材はその日に使える量の注文をして、後には残さないそうです。
 
栄養士のキム,ジウンさんは教職でもあって、子供達に食育、ことに無農薬、有機栽培の食材が慣行栽培との違い、健康にいいことを教えているそうです。
 
アレルギーの子供は500人中10程で今日の献立の中で番号を見て、その物は避けて他に用意されたものを選ぶそうです。
 
昼前に子供達が次々に入ってきて、1列に並んで順にトレーに盛り付けてもらい席に座って食べ始めました。
 
栄養士の先生が 一人一人に声をかけていきます。 なんとも和やかな給食の風景でした。
 
こうして同市では180の小中高の学校、11万人の児童生徒に毎日 無農薬有機栽培の学校給食 を実施しています。
 
主食のお米は全て有機栽培のもので、小麦製品はパン等はなく、国産小麦でのうどん、御菓子があるだけで、副食の野菜などは50%は有機栽培のものだそうです。
 
このような学校給食が実現できたのはチョンジュシ市では市議会で条例を制定して、学校給食。無償化、有機栽培にすることにしたのだそうです。
 
市と教育委員会では有機栽培のものと慣行栽培の物との差額、 無償にするための予算だけで年に110億円を負担しています。
 
韓国の農水省を訪ねてチェイヒョン親環境農業課長に聞いたところ、韓国の小中高校ではほとんどがそういう状況になってきたようです。
 
あと数年もすれば、学校給食はそのほとんどを有機栽培かつ無償化で実現できると自信満々でした。
 
その根拠として憲法に教育の無償化がうたわれ、教科書、学費などの無償化と共に学校給食の無償化も憲法上保障されているとの説明でした。
 
さらに同課長は、妊婦、小さな幼児にも安全な有機栽培での 食事をを実現できるよう対策検討しているとのことです。
 
お隣の韓国の学校給食の取り組みは素晴らしいではありませんか。
 
日本も今からでも遅くありません 。
市町村でまず条例で有機栽培と慣行栽培との価格の差額を補填することから始めようではありませんか。