日本の政党政治は大混乱に陥っています。

かつてイタリアも、政治は政党の党利党略利権にまみれ、国民の声の届かないところで市民は絶望の淵ににありました。

ところが10年前に、イタリアではこれ迄のような代議員制度による政治ではなく、大事な法案は国民が直接投票によって決める運動が始まったのです。

「五つ星運動」です。今では「五つ星」はイタリア下院では与党に匹敵する第2政党になりました。来年春には政権交代も予測されています。

今回の旅行で、五つ星の大を幹部リカルド議員が、国会議事堂で、私達を待っていて、5時間にも及ぶ会談、ランチ迄ご馳走になりました。

五つ星は厳しい定めがあって、候補者は市民のネット予備投票で決められ、議員になっても任期は2期迄、給料は、普通の人の平均給与以上は運動に寄附 と。

あらゆる大事な政治、国民の人権に関わること、EPA,, TPP等条約は国内法を縛ることになるので国民の直接投票が必要であること。

まさに政治をプロの政党の駆け引きに任せるのではなく、大事な問題は主権者である国民の声を直接反映できる住民投票が主体であるべきでは。

リカルドさんのお話聞きながら、目が醒めたような気持ちになりました。

「山田さん、私達の運動は小さな自治体の住民投票による条例作りから始めたのです」と。
地方議員の皆さん、直ぐに取り組めるのでは。

私から「リカルドさん日本にきて皆に話して頂けませんか」「喜んで伺います」と。

今度の総選挙がどのようなことになろうとも。

今、混乱した政党政治は立て直す、政党政治に頼らない新しい直接民主主義の道を探る時が日本にもきたのでは。