北海道は昨日までの激しい風雨もうそのように晴れ渡っていた。寒くはあるが、空気も澄み切って快い。衆議院農林水産委員会で標津町の「興農ファーム」に視察にくることができた。かねてからどうしても行きたいと思っていた農場で、稲葉大和委員長の同意も得てようやく実現できた。肉牛と豚を飼っている。飼料はくずのコメ、麦、ジャガイモのでんぷんかす、ぬか、籾殻など農業の残渣をうまく活用して、牧草も無農薬、化学肥料を使わずに収量も十分に上げている。牛の肥育のやり方も変わっている。私もかつて牛を飼っているときは肉質が固くなると思い込んで、生後3,4が月で去勢していたが、タマつきのままで16ヶ月肥育して600キロになるという。日本で「興農ファーム」だけの飼い方ではないだろうか。1割以上の増体率だと笑っていた。堆肥も土着の酵素を利用してみごとに作り上げているので、畜舎も一切においがしない。尿もすべてコンクリートの尿槽に集めてエアー送り込み、木炭でろ過させて飲めるようにしている。色は褐色だったが、アトピーに効くとかで、私も飲まさせていただいたが、格別なんの味もはしなかったが面白い。驚いたのは豚を放牧していた。私も20年も前に五島列島で牧場で豚とも取り組んで、繁殖豚(母豚)を放牧したことはあったが、肉豚は無理だと思っていたので、牧草の間を走り回る子豚を見て感激した。うらやましい。私が若いころ取り組んで果たせなかったことを見事に成功させている。近くのパットゴルフ場で自家栽培の有機野菜と一緒にバーべキューをいただいたが、牛肉も癖がなく結構おいしかっが、豚肉はことにうまかった。感動。