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 平成二十五年の新しい年を迎えて、貴方様には新たなお気持ちで、元気にお仕事を続けておられることと拝察いたします。昨年の総選挙では、一方ならぬ心温まるご支援を受けながら、このような結果になってしまい本当に申し訳ございません。

 これまで、私も政治家として、農林水産大臣に任命され、口蹄疫を収め、念願の小さな農家・漁家を大切にする戸別所得補償も実現できました。さらにTPP反対、消費税凍結、脱原発の信念を貫かせていただきました。できれば最後まで民主党に残って、原点に戻ることを主張してまいりましたが、突然の解散に伴い、TPP推進の誓約書に署名しなければ公認しない党の方針に、鳩山元総理同様、私自身も従えずにやむを得ず離党いたしました。

 その後、私は滋賀県の嘉田由紀子知事にお願いして、亀井静香氏、小沢一郎氏、河村たかし市長さんらと日本未来の党を立ち上げました。嘉田さんは琵琶湖のダムを廃止して子育て支援、女性の就労支援を実現した立派な方です。自民党、維新の会、当時の民主党執行部もTPP推進・消費税推進・原発容認(民主党は曖昧でしたが事実上容認)であり、憲法改正、国防軍、集団自衛権の行使、さらには核武装などと穏やかではありませんでした。こうなったら日本はどうなるのか本気で心配いたしました。今回の総選挙でリベラルな国民の選択枝をなんとか立ち上げたい一心だったのです。

 残念ながら告示前一週間での新党の立ち上げは、国民に浸透する暇もなく日本未来の党は惨敗してしまいました。
暮れに応援していただいた地元の方々のところに、お礼に一回りしてまいりました。これまで熱く燃えていた後援会の仲間は残念がって「このままでは惜しいから、もう一回頑張ってくれ。そうでなくても半年後の参議院選挙に出て国政に早く戻ってくれ」の声もしきりでありがたく感動いたしました。しかしながら、日本未来の党はその後も生活の党との分党などごたごたが続いています。

 私も一人になって反省もして、冷静にこれからのことを考えたいと、暮れから石原結實先生の伊豆のサナトリウムで正月を過ごしました。早朝から百舌など小鳥の鳴き声に起こされ、厳しい寒気の中林を散策すると、真っ青な空、冴えた空気の中に、富士山がくっきりと望め、心が洗われるような心境でした。

 この間ほとんど電話もメールもありませんでしたが、二件ほど法律相談の電話がかかってきました。
弁護士として今でも私を頼っている人もいる。これまで、佐世保で若い弁護士さん二人と弁護士法人「山田正彦事務所」を続けてまいりましたが、暮れに地元大村市に法律事務所を移転して一月から新たに再出発致しております。
東京でもこの一月から、東京都千代田区平河町2-14-13-201に「山田正彦事務所」を構えることができました。近く東京でも弁護士活動をいたします。

 それにしても、自民党、安倍政権になってTPPはどうなるのか、これだけは参加させてはなりません。これからの日本が心配でなりません。今後も、皆様に相談させていただきながら、進むべき方向を決定したいと考えています。

 平成二十五年一月吉日 山田正彦

追伸
 弁護士を開業して四十年になります。これまで佐世保市で長谷泰樹、小橋弘房とともに弁護士法人山田正彦法律事務所を構えていましたが、この一月から大村市の後援会事務所の二階に移転して再出発することにいたしました。

 これまで私は、弁護士として数々の事件を扱ってまいりましたが、若いころにはサラ金問題で暴力金融と闘い数々の逸話を残しました。その頃に書き上げた著書に「借金を抜け出すにはコツがある(文化創作出版)」があります。高度経済成長期を終えて、不況に突入してからは会社の破産、任意整理を中心に行いましたが、当時会社の再生に興味を持ち、会社更生法、ことに和議事件では全国を駆け回り、和議事件総数の五%は私の事務所で扱わせていただきました。

 私も自ら農業生産法人「鬼岳牧場」設立して食肉店だけで六店舗、県庁前で牛丼屋まで開いて、膨大な借金を抱えてさんざん苦労して整理しましたので資金繰りに苦しむ中小企業経営者の気持ちが分かち合えたのではないかと思います。当時、「人生到る処に青山あり-不渡りを出す勇気が会社を救う(文化創作出版)」との著書を出版して広く読んでいただきました。

 代議士になっても関心があったので民事再生法の成立にも関わらせていただきました。それからは個人の債務整理も、会社、農業生産法人の再生も民事再生法で数多く再生させていただきました。これからもさらに弁護士として皆様のお役に立つことができればありがたいと思います。
この一月中には上記の通り東京にも「山田正彦事務所」を構えさせていただきました。法律相談のみならずいろいろな行政相談にも元農水大臣としてお役に立つことができればありがたいと思います。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

弁護士法人山田正彦法律事務所 
(大村市竹松本町859-1 2階)
 電話 0957-28-8111    FAX 0957-28-8222
山田正彦事務所
(東京都千代田区平河町2-14-13-201)
 電話 03-5211-6880    FAX 03-5211-6886

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