「離島のガソリン税、軽減撤廃を」「離島のガソリン・・・・」シュプレヒコールを繰り返しながら。垂れ幕をもって、それぞれの離島「対馬162円」「福江島182円」「佐渡島174円」「神津島225円」「礼文島189円」「小豆島164円」のプラッカードを掲げて永田町総理官邸の周りを練り歩いた。
全国の離島大集合。
日本に有人の離島だけで315ある。私も離島で生まれ育って、高校も離島で学び、今も五島、壱岐、対馬を選挙区にしている。
中選挙区時代、佐世保でトップ当選したが、小選挙区になって離島部を選んだ。
離島、島は私にとって、海も、山も人情、空気すらも、なんともいえないいいものを感じる。
ところが悲しいことに、離島は年々さびれてきた。
廃屋が連なって、お年寄りが細々と暮らしている離島になりつつある。
ヨーロッパの離島は、1995年当時から、公共事業だけに頼らず、消費税、ガソリン税を減免して、今では見違えるように活気に溢れている。
それを実現したい。
8年前に雑誌『島へ。』を創刊して、「ヨーロッパの島は何故住みいいか」の特集を組んで今日まで頑張ってきた。
ことにガソリンは離島にとって生活そのものだ。都会のように地下鉄、電車も無い。通勤も通学も、買い物に、保育園に子供を連れて行くにも車で2,30分はかかる。
お年寄りが病院に行くにしても、バスで往復3000円はかかる。
そのガソリンが小笠原では1リットル273円、消費税だけで14円も払うことになる。
こんな理不尽な格差は許されない。
私は再三この問題を取り上げては、質疑して、2年前には民主党から「離島における揮発税の減免に関する法律」を提出したが、郵政解散で廃案になってしまった。
今回うなぎのぼりの原油高騰に、これ以上待てない。
壱岐、対馬、五島だけでも5万人の署名が集まった。
そして3月25日、全国の離島の有志が、高い旅費を自分で負担して東京に大集合、各党に離島のガソリン税減免の要請をした。
自民党は離島振興委員会宮地和明委員長、公明党は離島振興対策PT山本博司事務局長、   共産党は穀田恵二国会対策委員長、社民党は渕上貞雄副党首と阿部知子政審会長、国民新党は亀井久興幹事長に、それぞれあっていただいた。
民主党は小沢一郎代表が、離島有志の一人一人から丁寧に話を聞いて、それぞれに握手して写真も撮っていただいた。
2008年3月25日の東京行動は、まさに豊かな誇りある離島への、大切な第一歩が始まった。
感謝。

離島のガソリン価格表/レギュラー1リットルあたり(2008年3月19日調査)

順位 島(都道府県) 価格
1 小笠原母島  (東京都) 273円
2 小笠原父島  (東京都) 252円
3 神津島    (東京都) 225円
4 式根島    (東京都) 220円
5 新島     (東京都) 210円
6 与論島    (鹿児島県) 194円
7 礼文島    (北海道) 189円
7 利尻島    (北海道)  189円
9 八丈島    (東京都) 188円
9 青ヶ島    (東京都) 188円
11 奥尻島    (北海道) 187円
11 三宅島    (東京都) 187円
11 伊豆大島   (東京都) 187円
14 西表島    (沖縄県) 186円
15 対馬島    (長崎県) 185円
15 中通島    (長崎県) 185円
17 奄美大島   (鹿児島県) 183円
18 福江島    (長崎県) 182円
19 屋久島    (鹿児島県) 181円
20 壱岐島    (長崎県) 175円
20 与那国島   (沖縄県) 175円
22 佐渡島    (新潟県) 174円
23 種子島    (鹿児島県) 169円
23 波照間島   (沖縄県) 169円
25 下甑島    (鹿児島県) 168円
26 宮古島    (沖縄県) 165円
27 小豆島    (香川県) 164円
27 隠岐島    (島根県) 164円
27 南大東島   (沖縄県) 164円
30 石垣島    (沖縄県) 162円
   *参考 東京 148円