どんなことがあってもTPPの交渉参加をさせてはならない。私たちは2年間も戦い続けてきた。これからも闘わなければならない。
今回の代表選では早々と野田総理の再選が確実、対抗馬も出せないだろうと報道されてきた。その際に私が気になったのは、日経新聞に「野田総理は代表選でTPPに触れてそのまま交渉参加するのでは」と載ったことだ。
これは許されない。

先月、衆議院で内閣不信任案が採決されて私は反対票を投じたが、そのときの記者会見で、「9月21日に予定されている民主党代表選で必ず対抗馬を擁立する」と述べた。
それから猛然と動きだした。
中間派に呼びかけて、皆で「トライアングルの会」、それを発展的に解消して「民主党復活会議」を立ち上げた。

そこで候補者を公募して予備選を行って候補者を推薦することにしたが、他に予備選に出馬するものもなく、解党的な民主党の出直しを主張して会としては私が推薦された。
その後、原口一博さんも代表選に立候補の意欲を示したので、二人で話し合った。
なんとか、一本化して対抗馬を出さなければならない。

私は彼がTPP交渉参加表明に反対することを約束してくれたので、若い将来の日本を担ってくれる原口さんに譲ることにして、復活会議の幹事に相談した。
私が原口さんの推薦人にはならないことで、了解していただいた。復活会議のメンバーは、あるものは原口さん、赤松さんに、あるものは鹿野さんにそれぞれに動きだした。
こうして、最終的には赤松さん、鹿野さんも立候補を決意して、いずれもTPP交渉参加には反対、慎重な主張の3人が立候補してくれることになった。
ありがたい。

私たちが考えていた野田総理の対抗馬の擁立を果たすことができて復活会議は、その目的を果たすことができた。3人がそれぞれに競い合っていくことによって、党内の議員、党員サポーターの中にも野田総理の自公民との事実上の連立には、批判も多いので、これからは面白い展開が期待できる。自民党も総裁選が石原、石破さんの間で争われることになったが、いずれもTPP交渉参加には賛成である。

私は原口一博さんを民主党の代表に最もふさわしい若い優秀な人材であるとして支持する。
この間、多くの方々にご迷惑をかけたことに心からお詫びする。