暗闇の中をカンザスシテイからワシントンへ一路飛行機で向かう。異国の空で何気なく見つけたからだろうか。先ほど空港で見た夕月はあまりにもが細く、神秘的でさえあった。明日、ジョハンズ米国農務長官とBSE対策で会談する。私がかねてから言い続け、近著「アメリカに潰される日本の食」でも予側していた通り、輸入が再開されて一月もならないのに、成田空港に着いた米国からの輸入牛肉に特定危険部位、脊柱がそのまま残されていた。成田で現物を確認してきたが、担当の動植物検疫官が「唖然としてものも言えませんでした」と語っていたが、私は2度にわたって米国に調査に行ってきて、米国の実情をよく知るものの一人として、まさに「想定の範囲」のできごとだった。民主党のネクスト農水大臣として対応策をかなり厳しく言わなければならない。