◇このごろ忘れっぽくなったなと感じることが増えてきたら、コリン不足かもしれません。
コリンは脂肪肝を防ぐ作用があるとして発見された水溶性のビタミンですが、記憶力を高めるなど脳機能に必須の栄養素として注目されています。
脳内には、たくさんの神経細胞があり、神経伝達物質の働きによってさまざまな情報をやりとりします。この神経伝達物質の中で、記憶に深い関係のある物質が、コリンを材料につくられるアセチルコリンです。
アセチルコリンは、特に短期的な記憶や新しいことを覚える力に作用すると考えられています。そして、アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリンが著しく減少しているという報告もあります。
さらにコリンは、細胞膜の主役となるレシチンの材料にもなります。
脳の神経細胞は、大量の情報を頻繁に伝達し、処理する情報も桁違いに多いため、複雑な形状をしています。そのため、脳細胞の形を維持することが、脳機能にとって非常に大切です。
コリンをしっかり確保し、アセチルコリンやレシチンをしっかりつくり、脳細胞を丈夫に保ち、情報伝達のスピードアップをはかりましょう。
コリンが多く含まれている食品は、レバーです。レバーは、脳に酸素や栄養を運ぶ鉄も豊富です。
次に、コリンを多く含む食品が卵黄です。卵はアミノ酸のバランスが良く、ヒヨコの脳や神経ははじめ、全身の細胞をつくるために必要な栄養素を含んでいるため、完全栄養食品ともいわれています。
コレステロールを気にして、手軽で安価な卵を控えるのは、脳機能にとってもナンセンスで、もったいないといえます。
そのほかに、豚肉、牛肉、大豆や豆腐などの大豆製品に含まれます。
＊コリンは高血圧の予防にも期待
アセチルコリンには、血管を拡張させて血圧を下げる働きもあります。そのため、アセチルコリンの材料となるコリンをしっかり確保することは、高血圧の予防になるとして、期待されています。
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じゅん君＆アケミちゃん＆シロちゃん
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