イラン革命防衛隊幹部、露へのミサイル供与を否定 「一種の心理戦だ」

イラン革命防衛隊幹部は9日、イランがロシアに短距離弾道ミサイルを提供したと伝えた欧米メディアの報道を否定した。「ロシアにミサイルを送っていない。このような主張は一種の心理戦だ」と反論した。イランメディアが報じた。

 

引用元:産経ニュース

 

 

…さすがにこれは革命防衛隊の言う方が正解…なのかなぁ?

 

理由は簡単で、短距離弾道ミサイル(SRBM)は、対イスラエルを考えた場合、強力な打撃戦力になりえること。

 

イラン=イラク戦争の時に、ソ連から供与、あるいは購入した古いタイプのものであっても、迎撃が難しいこの手の兵器は、いわば『虎の子』。

 

それをロシアに売って、戦力が低下するのは避けたい。

 

更にイエメンのフーシ派に回す分も考えたらなおの事。

 

そうでなくとも、今のイランの経済状況を考えるに、シャヘドシリーズの様な小型で簡易な無人機ならともかく、それなりにシステム一式が大掛かりなSRBMをポコポコ作って輸出するのはかなり厳しいのでは?

 

よしんば、なんとか出来たとしても、そのミサイル工場はイスラエルやアメリカから真っ先に狙われる標的になる。

 

…それを考えると、”弾道ミサイル供与”は二の足踏むよなぁ…

 

 

 

 

余談だが、イランや北朝鮮の弾道ミサイルの原型になったのが”スカッド”と呼ばれる旧ソ連の弾道ミサイルだが、このミサイルがコピーされてあれこれいじられて、いまだ現役…というのは、設計者も想像しなかったろうなぁ…