運転中にてんかんの発作 高校生らの列に突っ込み9人負傷させ実刑判決 福岡地裁

福岡県宇美町の県道で昨年11月、軽乗用車を運転中にてんかんの発作を起こして高校生らの列に突っ込み、9人を負傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた中村進被告(66)に、福岡地裁は12日、懲役2年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 

引用元:産経ニュース

 

 

…これ、執行猶予を付けなかった、というのは、相当悪質度が高いと見なされたんだろうなぁ…

 

幸い、この事故では死者は出なかったが、最悪の場合、暴走して…ってのもあり得るから、かなり厳しく取った判決と言っていい。

 

勿論、癲癇だから車を運転しちゃダメ、ということはなくて、今はちゃんと服薬していれば大丈夫、というケースも多い。

 

なにより、癲癇は発作が怖いが、意識を失わない軽度の発作なら、プロでもなきゃあ見逃すこともあるほど。

 

そもそも意識がなくなるほどの発作だと、前兆が大体はあるから、それであらかじめ対処を準備できる。

 

あと、癲癇で一番いけないのは”疲労”。

寝不足とか、過労で発作が起きることがあって、その場合はすぐ回復しない。

 

だから、知的障害を伴わない癲癇の患者は、自己防衛が一番大事。

 

色々な意味で大問題になる事故だと思うのだが、あんまり取り上げる人が居ないというのもねぇ…

 

 

 

 

 

余談だが、ポピュラーな病気なので、解説本も沢山出来るが、そもそも癲癇…というのは、平たく言えば”脳神経のショート、バグ”で起きる。

 

よって鑑別診断も割と単純で、”てんかん波”と呼ばれる特徴的な脳波が発作時に出るので、それで確定できる。

 

ただ、原因は様々なことで起きるので、完全に抑えられるものと、なかなか抑えが利かないパターンとに分かれるのがなんとも。