国産旅客機、17年に再開発へ 航空の脱炭素化へ官民で5兆円投資 経産省が新戦略策定

経済産業省は27日、航空機産業に関する有識者会議を開き、2035(令和17)年以降をめどに次世代の国産旅客機の開発を目指す新たな産業戦略を策定した。政府は戦略を基に次世代機の再開発を含めた航空分野の脱炭素化に向け、約10年にわたり官民で5兆円程度を投資する計画だ。国産初の小型ジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)が開発中止となった経緯を踏まえた。

 

引用元:産経ニュース

 

 

…いや…懲りないというか…

 

…狙いは悪くないんだけどねぇ。

 

その年代になると、いま世界で使われているターボプロップ旅客機が寿命を迎える。

 

わが国でも使われているDHC-8

とATR

の初期型の寿命がこの頃には切れる。

 

だから、そのリプレース需要を狙う…というのは分かるが、しかし、MRJの大失敗を見て、発注するエアラインが居るかどうか…と考えると、冒険に過ぎると思う。

 

勿論、何度でも挑まないとノウハウが蓄積されない…というのはあるし、さらに、アメリカでは大型民間機を作っているのはボーイングだけで、こういう機種はアメリカでは造っていない。

 

DHC-8は元々はデハビランド・カナダ製(現在はボンバルディア製)だし、ATRシリーズは伊仏共同(アエロスパシアルとアエリタリア)だし。

 

そう考えると、アメリカの横槍が入りにくい…という考えなんだろう。

 

ただ、問題は動力がなぁ…

 

本当に電動化や水素化を考えているなら、おそらく5兆円では造れない。

エンジン、パワートレインを一式まるまんま、どこの国もまだ実用化していない方式にするのは冒険に過ぎる。

 

…ということで、5兆円をドブに捨てて、何か出来てくれば御の字…なんだろうなぁ。

 

どうなるやら?