アメリカ空軍、F-15EX戦闘機の初期生産ロット8機分を契約

アメリカ空軍は2020年7月13日(月)、ボーイングとF-15EX戦闘機の初期生産ロット8機、およそ12億ドルの契約を締結しました。スペア、サポート機器、トレーニング資料、技術データ、テクニカルサポートを含むF-15EX航空機の設計、開発、統合、製造、テスト、検証、認証、納入、維持、改修などが契約に含まれ、すでにセントルイスのボーイングF-15生産施設で最終組み立てが進められています。

 

引用元:FlyTeam

 

 

…すったもんだの末に何とか調達開始か…

 

それにしても、米空軍のF-15E最終号機納入から何年経っているかと思えばねぇ。

 

よくぞ生産ラインが残っていたものだと(現在カタール向けのQAが生産中)感心するが、ぶっちゃけた話、F-35やF-22では積めない大型兵器(例えばGBU-28”バンカーバスター”)を使うプラットフォームがこれしかない(他に積めるのは爆撃機だけ)という事情もある。

 

もし、本機の生産が言われているように144機満額で認められれば、21世紀末までF-15の系統が生き残ることは確定(そもそもF-15E自体が約一万飛行時間の寿命がある)。

しかも、積んでいる機器やエンジンは既に実用化しているモノの転用が大半。

 

早い話『アメリカならでは』の飛行機でありまして、他の国ではお呼びもつかない発想だろう。

 

…それもこれも、元をただせばF-15自体がベトナム戦争の戦訓を取り入れて作られた、”究極の制空戦闘機”だったから出来たことで、F-16だったらちょっと無理だったろう…

 

しかし、これを開発したマクダネル・ダグラス社はボーイングに吸収されてしまい、今はない。

どうしてこんなことになったのやら。

 

 

 

 

余談だがF-15Eのプラモは各スケール新旧色々あり、しかも『フジミ以外は』どのキットもそこそこのレベルというのが悩ましい。

 

で、その中で一番古いのはハセガワ72の旧版だが、実はこのキットだけが『まともなE型試作機』を作ることが出来る。

理由は簡単で、ハセガワの旧版E型自体が旧キットのB型の改修番で、試作型の特徴が完全に金型改修されないまま残っているためだ(実機も同じ)、つまり、E型の全バリエは国産キットでほぼ揃うということに。

 

ちなみにフジミも『ほぼ1/70』という大チョンボに目をつぶればまぁ…ねぇ。