…『横田』ってところがミソだよ…

 

米軍の演習と言えば、オスプレイで話題の”ノーザン・ヴァイパー”日米共同演習が注目だが、その裏でこういうことをやっているのがさすが米軍。

 

今の横田基地には戦闘部隊はないが、輸送機部隊(374AW)が常駐する、在日米軍の兵站の要の一つと言える基地として知られる。

 

当然ながら、極東で一朝事あれば攻撃対象になることは充分に予想され、当たり前のように防護体制をどうするか…は考えられているに決まっている。

 

で、今回の演習のキモは『化学兵器テロ対応』が演練項目に入っていることに注目すべきだろう。

 

なにせ、横田基地からそう遠くないところで、史上初の化学兵器無差別テロが実際に起きているからだ。

 

…そう、オウム真理教事件。

 

まさかまさか”宗教団体の皮を被ったテロ集団”が日本にあったとは誰も予想だにしていなかったから、日本のみならず世界に衝撃が走ったのは記憶に新しい。

 

当然、その情報は米軍も総力を挙げて収集したろうから、『あり得なさそうなことであっても、実際に起きたことはまた起きると考えて対処策をあらかじめ練る』という、『どんな強敵が相手であっても必ず勝利する』軍隊の思考のありようがまざまざと伺える話である。

 

そして、こういうことを考えた演習を横田でやる…ということは、日本でこういうことをやりそうな奴らがきっと居る、と予想してのことでもあろうから、アメリカの諜報能力の一端も窺い知れる。

 

勿論、秘密裏にわが国も協力しているのではあろうが、これまた当たり前だが秘中の秘、政府関係者ですらごく少数の者しか全貌は知らないだろう活動の一端でもあろうかと。

 

…一番いいのはこの演習が生かされるような事態があってはならないのだが、しかしながら、こういうことに至るまで対策を練っている軍隊が日本に駐留している…という意味の重さは、ちっとは考えても罰は当たるめぇ。

 

どうなるのやら…

 

 

 

昔々の横田にはこいつが駐留していた時代もあったのだよ。

 

 

 

 

後にこれになったが、こちらはベトナム戦争の影響もあって比較的短期間のうちに終了してる。

 

だから、横田駐留のファントムの写真は私自身はあんまり見た覚えがない。