問題解決のステップには、現状把握と要因解析があります。

この二つは問題を解明するのに特に重要です。

その中で、よく要因解決で「なぜなぜ」が重要と言われますが、それには決まりがあります。

それは、問題とその何故には、可逆性があるということです。

 

例えば、ラーメンの味が塩辛かったということに対して、塩の分量が多すぎたということなら、塩の分量を少なくすれば解決出来ますから、この何故は妥当だと言えます。しかし、塩を入れる時によそ見をしていたという何故に対しては、よそ見をしなかったら塩辛くならなかったかといえば、そうではないので、これは妥当では無いということになります。

 

第一の何故に対して第二の何故、それに対して第三の何故、のように次々と何故を繰り返していきます。何段階までいっても、必ず可逆性が必要です。

 

そして、よく見受けられる事例に、何故を繰り返していくと、初めの何故が出てくることがあります。

 

例えば、ラーメンの味が塩辛かった問題において、塩の分量が多すぎた→塩の瓶の口金の穴が大きかったから、幾つか何故を繰り返してきた後に、何回も瓶を振った→瓶の口金の穴が大きかった、になるようなことがあります。

それは、なぜなぜに可逆性が無いからです。

 

これでは、要因解析にはなりません。問題に的外れの対処をして、問題の再発を招くことになります。

 

でも、なぜなぜを基本通りに使えば、問題解決は対応し易いです。

 

今回のキーワードは、「なぜなぜには可逆性が必要」です。

 

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                                         山田茂樹   メール ooshukubai@hotmail.com