前々回に続きまた法華経ネタですが、こちらも送っていただいた資料です(^_^)

「法華懺法耄談鈔」から抜きます。

これは分かり易いですね。

原文がすでに下してるので、読み易いように平仮名にして句読点やスペース等を付しました。

◎経段。

およそ如法経は初めに普賢観を引いて六根懺を修し、有相の行を用う。これを方等三昧と名ずく。後には安楽行を引いて十八空を観じ、無相の行をもちう。これを法華三昧と名ずく。

また法華の中に於いて勧発品は有相の行に約し、安楽は無相の行に約す。この安楽行品は四要の中の肝心、二門の中の樞鍵なり。

義例に云う、四種三昧みな実相は安楽の法、四縁はこれ安楽の行と。

在世は実相の妙行、実相の妙行とは大安楽行なり。滅後は三千の大行、三千の大行とはまた大安楽行なり。

よって経に一心安楽と云うを釈す。一心とは一謂涅槃と消(ママ、称し?)し、安楽を二謂三徳と判ぜり。一謂とは一心なり、二謂とは安と楽となり。知るべし、安楽の妙行は涅槃三徳の秘奥なりと云うことを。

また経に常好坐禅とも説き、修攝其心とものぶ。これすなわち六根懺悔の後、坐禅観想するなり。また六根四悔は事の懺悔、安楽行品は理の懺悔、この二義をもって経の段を加うるなり。

また具足誦の行者は全部読誦し、不具足誦の行者は安楽行の一品を誦す。天台は上根なる故に全部読誦し、薬王品に至って大悟したまう。末代は下根の故にこの一品をもって濁世妙行の方軌とす。

以上


今度は後段へ続きます。