某所への投稿

《以下、7月21日の投稿》

この前フレンドから、今回の安保法案にメリットがあるのか?本土は戦場にならないのか?徴兵はないのか?とのご質問にコメント欄にて回答したものをアップします。

先ず、日本が戦争する可能性を指摘されるのは中国ですが、その戦費がGDP1%じゃどう考えても戦争出来ませんよね?

格ミサイルもない、中距離以上のミサイルもない、敵基地やレーダーを破壊する際の法整備も能力もない、敵国に対して上陸作戦遂行の為の兵器類や装備もない、飛んできたミサイルを全て撃ち落とすことが出来ない、つまり攻撃方面は米軍頼みなんですね。

なのでこちらから戦争を仕掛けるなんてことはないんですよね。

ただ、相手が攻めてくる場合は別です。

さすがに戦後から防衛に特化したシュミレーションしてるだけあって我が国の場合は非常に有利です。

中国の戦闘機は自分のレーダー哨戒圏を超えて飛行しなければならず、超えた瞬間に日本の哨戒圏ですd(^-^)

軍艦で来たとしても自衛隊の戦闘機、自衛艦、ミサイルの標的となります。

つまり中国が格を使わない限り日本が中国に勝つことは出来なくても、負けることはないんです。

と言うことは、中国が全面的に戦争を仕掛けてくるのは中国にとっても得策ではないんですね。

さらに日米同盟ってことは自衛隊の戦闘能力に加えて米軍の戦闘能力を加算してシミュレーションしなければならないんですね。

なので中国が日本を自国に有利なようにコントロールするためにはミサイル撃つぞ!と脅す、これを国際政治用語でブラックメールと言うんですが、このブラックメールで日本の出方を窺うか、若しくは物資の遮断です。

そして上の2つを使いつつ日本の世論を中国有利に持っていく情報戦です。

いまの安保法案に反対する人たちはアメリカ、イスラエル、日本のことは徹底的に叩きますが、中・露・南北朝鮮のことは何があっても一切批判しませんよね。

これは中露のネット部隊の情報戦に押されてるってことだと思います。


さて、日本は経済封鎖にメチャクチャ弱い国だというのはご存知だと思います。

先の大戦でもバカな国家指導部の外交失敗によって経済封鎖され、日本は追い込まれました。

そして戦争です。

現在、当時と比べ物にならないぐらい多くのエネルギー、資源、食料、日用品まで輸入に頼ってるわですね。

つまりこの物資を遮断するだけで日本に大打撃を与えることが出来るんです。

しかも非常に安上がりで。

そうなったら戦前と同じことが繰り返されることも想定しなければなりませんよね。

なのでシーレーン防衛が有事の際の最優先事項となります。

それを米軍、その他の各国との共同安全保障を円滑にいかせるために必要な一歩が、いや、半歩、う~む、ちょっと足を上げた(^o^;)段階が今回の安保法案なんです。

同時にオーストラリアも米軍主導ではない独自の安全保障政策をとっています。

オーストラリアと日本は半同盟関係となってますが、東南アジア各国とも軍事同盟の強化を行っています。

物資の遮断から考えたら他国も同じなんですね。

それから徴兵制ですね。

徴兵制がデマだってことは既に過去記事で2013年7月21日、29日の2年前!?に指摘してます。

現代戦は、徴兵で集めて数年訓練しただけの新兵を人海戦術で使う時代なんて疾うに過ぎていて、そんな素人を専門家集団にぶつけたところでまるで勝負にはならないんですね。

現代戦における高度な専門性と練度の差ってのは根性論で乗り切るなんてムリです。

しかも予算も莫大にかかるし不合理だしってことで特殊なところを除いて世界中が徴兵廃止して職業軍人育成にシフトしてます。

どれほどの予算がかかるか計算したひとがいます。

徴兵制にかかるコストをザックリと単純計算してみた

⬆どうですか?こんなの誰が賛成します?

あの頭の悪い安倍…、失礼、安倍総理だって反対するでしょ?(^o^;)

ですから心配しないで下さい。

それから我が国本土が戦場になるかについてですが、日本が覇権国を目指し今の中国みたいに近隣諸国に脅威を与えるようにならない限りそうはなりません。

デメリット面ではヒラリーが次期大統領になったらちょっと怖いんですよね。

今後もアメリカの国家戦略が変わらないなら問題ないのですが、ご存知だと思いますがヒラリーの票田はイスラエルロビーとネオコンなんですよね。

ヒラリーさん、私が大統領になったらイスラエルと日本にちょっかい出した国はぬっ殺してやる!って息巻いてるんです(^o^;)

そうすると日米同盟強化はかなり期待できますが、イスラエルで中東戦争勃発となったら何らかの関与を強要されますよね。

当然、自衛隊のコンセプト自体が専守防衛に特化したものであるため遙々海を超えて戦闘出来る能力を持ちません。

なのでやはり補給部隊の役割を押し付けられると思います。

日本が有事になってもイスラエルは来てくれませんが(^o^;)

ま、来ても役に立ちません。

なのでここから以上はアメリカからの圧力をかわすための外交交渉と裏付けが必要になってきます。

その裏付けの柱になるのがオーストラリアのアメリカ抜きの独自の安全保障政策となります。

これに乗っかるには集団的自衛権を行使できないとオーストラリアや東南アジア各国からしたら日本は戦わないし我々を守らないのに、何故我々が日本のために戦わなきゃならんのか!となっちゃいます。

現在オーストラリアを含め東南アジア各国と「準」同盟止まりなのはここに問題があります。

「準」ではなくて正式な同盟関係を構築出来れば米軍抜きでも中国「囲い込み」戦略が立てられ、中国側も日本だけでなく東南アジア各国やちょっと先のインドに至るまで簡単には手を出せなくなります。

こういった大戦略レベルを円滑ににするためにも、その上の政策レベルをしっかり持ってないとダメですよね。

ちなみに一口に戦略と言っても階層があります。

上から

・世界観(ビション)
・政策(ポリシー)
・大戦略(グランドストラテジー)
・軍事戦略(ミリタリーストラテジー)
・作戦(オペレーション)
・戦術(タクティクス)
・技術(テクノロジー)

となります。

国のトップのお仕事は良いか悪いかは別として一番上の「世界観」(ビション)をどのようにするかです。

例えが悪いですがヒトラーは「第3帝国」なんて打ち出しましたよね。

バカ山…、失礼、鳩山さんは「東アジア共同体」というビジョンを出しました。

安倍総理は「戦後レジームからの脱却」や「美しい国、日本」とかですね。

あくまでも良いか悪いかは別ですよ。

そして各大臣は具体的な政策を出すのがお仕事になります。

その政策に則って大戦略が立てられていきます。

で、その下のレベルが軍事戦略となるのですが、大戦略がしっかりしてないと軍事戦略も立てられないのです。

つまり安全保障政策は単純に軍事戦略レベルだけの話ではなくて一番上のレベルから始めなきゃならない話なんですね。

一番上の世界観(ビション)がダメだったら当然その下の各階層もグタグタになります。

戦前のように。