アニメ「アルプスの少女ハイジ」は皆さん御存じだと思います。

このハイジの育った風光明媚で平和な国スイス連邦は、出産費用・学校の学費並び学材費・医療費・リゾートホテルなみの老人ホームなどすべて無料だそうである。

スイス国民が生活して行く上で困ることの無いようにすべて配慮されている。

よく日本は経済大国と言われてるが、こちらは生活大国と言われてる。

まさに「揺りかごから墓場まで」である。

勿論すべて税金で賄っている為、物価が凄く高い。ハンバーガーが一つ千円以上もするぐらいの重税が課せられている。

国民から言わせると「重税であっても自分たちの為だから不満は無い」そうである。

スイスが永世中立国(どことも同盟を結ばない)なのは有名だが、正確に言うと永世中立「重武装」国家であることはあまり知られていないと思う。

『一人はすべての為に、そして、すべては一人の為に』

を国のスローガンとし、国民皆兵(戦争の時は国民皆が兵隊になる)を国是とする。

徴兵制で20~30歳の男子に兵役義務を課しており女子は任意である。

各家庭には突撃銃や自動小銃が支給され、数多くある射撃訓練場はすべて無料。

対戦車火器や迫撃砲などの大型武器は地区単位で設置されている武器庫に保管され有事に備えている。

すべての公共施設に核シェルターが設置され、一戸建住宅には核シェルターの設置を義務付けられている。

東京23区の二倍程度の国土面積であるこの小国の至る所に軍事基地・施設がある。この事から「ハリネズミ国家」と言われている。

近年この体制も見直されて縮小傾向にあると聞くが・・・。


私の大好きだったテレビ番組「あいのり」と言うのがあったが、これは本気で恋愛がしたい男女が同じバスに乗り、世界中を周りながら同じバスに乗った自分の好きな人を見付け告白し旅を終えると言う番組であった。

恋愛模様だけでなく、その旅を通して旅に参加した若者達の人間的な成長や、行った国々の社会情勢・現状などが見られとても楽しく見ていた。

その「あいのり」メンバーがスイスのあるお宅に行った時、家にライフルが置かれていることにビックリして、その家に住むスイスの若い青年にメンバーは聞いた。うろ覚えだが、その会話を思い出してみる。

メンバー「何故銃があるの?」          

青年「国を護る為さ」              

メンバー「じゃ、戦争になったら戦うの」                

青年「当たり前じゃないか!日本人は戦わないのか?」

メンバー「・・・逃げるかも」          

青年「信じられない!じゃ、日本は誰が護るんだ?」

メンバー「・・・自衛隊・・かな?」

青年「自分達の国なんだから自分達で守るべきなんじゃないかな?」

メンバー「・・・」

この様な会話であった。


第二次大戦の時、中立宣言をしていたフィンランド、ノルウェーなどは簡単にドイツに陥落されてしまったが、スイスだけは連合国側も枢軸国も落とすことが出来なかった。

何故なら上記のような青年をはじめ、全国民がスイスの独立と自由の為に心を一つにし戦ったからである。

近隣を五ヶ国に囲まれ、四つの公用語をもつ多民族国家であるこの国は治安も良く民族間の争いも無いと聞く。

理由は、愛国心の強さと自らの歴史にプライドを持ってるからに他ならない。


「攻撃は『おそれ』から来るものであり、日本が自衛隊など持ってると近隣諸国が恐がって攻撃してくるから自衛隊などなくしてしまいましょう」

と自衛隊反対運動家達は盛んに喚くが、逆に防衛は「おそれ」からくるものであり、近隣諸国が軍隊を持っていて恐いからもっと防衛力を強化しましょうと言えるのではないか?


「自分達の国なんだから自分達が護るべきなんじゃないかな?」

いま日本は日教組、反日マスコミによって自虐史観を植え付けられ自衛の為の戦いすら悪とされている。

愛国心なんて言おうものなら「右翼!」「軍国主義者!」などのレッテルを貼りつけその人を悪者扱いか異常者扱いをしてくる。

しかし、スイスの歴史を見ても分かるように平和とはその状態を壊そうとするものと戦ってこそ維持出来るものである。

少なくとも戦う態度を見せればこそ平和を守れるのである。

女性に聞きたいが、

「私が殺されそうになったとき、助けてくれる?」

と恋人に聞いたとき

「僕は平和主義者だし、人を傷つけるのは良くないことだから、君が殺されても相手を怨まないし、相手が君を殺そうとするのは君を「おそれ」ているからであって相手は悪くない」

などゴチャゴチャ言ってる男と結婚しようと思いますか?

「もちろんだよ!君の事もこれから二人の間に生まれてくる子供も、僕は命を懸けて護って見せる!」

こういう男の方が良いのでは?

ペーターならきっとハイジとクララを命懸けで護ることであろう。

実は「アルプスの少女ハイジ」には続編があり、ペーターは戦争に行って帰還のあとクララと二人でハイジを訪ねる設定になっている。

いま、この国は見えない危機に直面している。

武力によらないやり方で、侵略されはじめている。

アメリカによる文化侵略、中国による人口侵略、そして、反日運動家たちによって気付かないうちに日本の伝統(しきたり・ならわし)文化が破壊されている。

日本はスイスに負けない歴史と文化を持つ国である。

この国を誇りに想い、自分達の手でこの国を護ろうと言う気概・志のある若者が増える事を切実に思う。

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