この前の『素晴らしき女性の徳その一 婦徳』が好評だったので、また女性の徳について書いてみたいと思います。

今は亡くなられてしまったが、九十歳を過ぎても毎年のお山の修行を欠かさなかったお婆さん行者がいました。

病気直しにもの凄い法力を発揮され、特に子供の熱冷ましが得意な方であった。戦前・戦中と医者も薬も不足していた為、このお婆さん行者に命を救われた方がかなりいる。

私は毎年の山修行でご一緒させて頂く機会に恵まれ可愛がっていただき、また色々と指導していただいた。

このお婆さん行者が生前よく「女は絶対に男には勝てない。仕事でも力でも頭でも。どうあがいても勝てない」そして必ずこう言う、「だから女のほうが偉い」と。

勝てない事によって女は支える側になる。仕事でも何でも段取り八分と言うが、女はその八分で男は三分だから女のほうが偉い。

「女は皆より早く起きて炊事・掃除・洗濯をやり、旦那を仕事に送り子供を学校にいかせる。これが女の仕事。しかも休みが無い。だから女のほうが偉い」

「男は女に支えられて強くなる。男が自分の力を本当に発揮しようと思ったら、女の支えが必要になる。だから女のほうが偉い。」

「女が男に文句を言ってはダメ。文句を言いたかったら子供を産まなきゃダメ。子供を産み育てて初めて男と対等に話が出来るようになる。最近は子供が産める体を持ちながら産まないって女が増えてるらしいが、そんな女はいつになっても男と対等になれないし偉くもなれない」

「炊事・掃除・洗濯が出来て初めて女。最近の娘どもはこれがまともに出来もしないで、やれ金持ちと結婚したいのイイ男と結婚したいの言うが、女を磨くほうが先だ」

「女は会社では男にお茶を出し雑用をやってから本来の自分の仕事をやる。男より多く働いている。だから女のほうが偉い」

ここまで胸張って言われたら言い返せる男がいるだろうか?このお婆さん行者の前に出るとどんな男でも形無しである。

では、男はどうしたら良いですか?と聞いたら

「男は家族を持って一人前、女は子供を産んで一人前だから、家族を養い家族を守り、家族の為に戦い、家族の為に我慢する事を覚えなさい。それが男だよ」

最近の若い女性の話を聞いてると、

「私は男に媚びたくないから云々」

とか

「対等に男と話したいから云々」

とか言う女性が結構いる。

何も私は女は仕事などやらず家庭に居れば良いなどと言うつもりは少しも有りません。

私の知り合いの女性経営者は婦徳の高い方で、会社経営に婦徳を発揮され今どんどん業績を伸ばされている。

従業員に対して我が子のように接し、皆から「おふくろ」と呼ばれ心から慕われている。

こういう会社は強い。女性の徳を仕事に活かしてる良い例だと思います。

男に媚びず、男と対等に仕事をやる事は大いに結構ではありますが、男と張り合おうとするのではなく、女性が本来持ってる素晴らしい徳に気付かれたら、もっと意義のある人生になるのではないかと思います。

この国が善くなるか悪くなるかは女性次第です。