1.サイズ感
2.重量
3.走行してみて
1.サイズ感
ミズノのマイサイズでOK。私の場合は26cm
参考までに
アシックス メタスピードシリーズ 26.5cm
ナイキ ヴェイパーネクスト26.5cm アルファフライ初代26cm
アルファフライ2・3 26.5cm
2.重量
このシューズも「厚底新世代」。26cmで187g!!
3.走行してみて
①反発の特性
厚底カーボンシューズ(以下「厚底」)といえば気になるのは「反発」。
地面をグッと踏みつけてから、どんな反発が返ってくるのか気になるところ。
結論から言えば、エッジパリを越え、アルファフライ3に匹敵する反発だと感じる。
「感じる」と表現したのには、理由がある。
それはこのシューズの反発の特性だ。
グッと地面を踏みつけてから返ってくる反発がクイック(速め)だ。
テニスボールで言えば、軟式のボールと公式のボールのような違いと言えば良いだろうか。他の厚底同様に、地面を押すと沈み込むものの、すぐに跳ね返ってくる。
②1km走の感想
スピード走行にはもってこいのシューズ!
すごくリラックスして2分56秒。
もちろん、現在の私の走力では結構キツイスピード。
けれど、前述のような「反発の特性」からだろうか。
「地面をグッと押す」それ以外は「リラックス」むしろ「脱力」という感覚で走ると、スムーズに前進できた。
③このシューズが合うと考えられるランナー
SSA(スムーズスピードアシスト)がないので、より万人受けするシューズになった
・・・かと思いきやそうでもない気がする。
カーボンプレートの位置をみると、メタスピードPARISシリーズのスカイとエッジの中間のようにみえる。
実際に50kmくらい履いて異なるスピード領域で走ってみた。
そして感じたのは「スカイよりのシューズ」ということ。
一歩一歩地面をしっかり押して、反発素材をつぶしながら走ったとき、このシューズの恩恵を大いに感じることができる。
スイートスポットはまだつかみ切れていないが、ミッドフットまたはフォアフットが良さそう。
また、ミドルペースジョグ(キロ4分30秒前後)よりもランニング(キロ4分前後)の方が快適。そしてスピード走行の方がさらに快適。
LT領域でのスピード走行をしていないが、スピードが上がるほどにその真価を発揮しそうなシューズだ。
故に、「エリートモデル」のシューズだと思う。
ミズノのホームページでも「サブ2.5」「エリートモデル」というキーワードがあり、私の感覚とも一致している。
故に、一定レベルの走技術が必要になると思う。その上で、以下のようなランナーにはマッチすると思われる。
トラックや駅伝でバリバリ活躍する、これから記録向上を狙う学生ランナー
メタスピードスカイプラスやParisがしっくり来るランナー
ガッチリ体型で一歩一歩にパワーがあるランナー
以上、ウェーブリベリオンプロナチュラルのレビューをまとめると
①サイズ感はいつものミズノサイズでOK
②26cmで188gという軽量。厚底新世代のシューズ
③沈み込みつつもクイックな反発素材で、他者に引けをとらない反発がある
④履きこなすには一定レベルの走技術と、シューズと相性の良い走法が必要
ということになる。
都大路や箱根駅伝、マラソン中継で観た有名選手のランニングフォームを思い浮かべると、「このシューズと相性良いだろうな」という選手が何名か思い浮かんでくる。
走技術が磨かれ、鍛え抜かれた選手であれば、このシューズと共に軽やかに、けれど力強く駅伝やマラソンを駆け抜けることだろう。
一方で市民ランナーであれば、マラソンでこのシューズを相棒とするならサブ2.5クラスの走力と走技術は必須だろう。
ミズノのホームページにもある通り、サブ2.5向けのエリートモデル。
ミズノの技術で安定性やクッション性、グリップなど走行をサポートする性能があるものの、「ミズノ独特の反発」「ミズノ史上最強の反発」を42.195㎞の間、味方につけるのは容易なことではない。
「リベリオン」とは「反乱」や「反逆」という意味のはず。
加齢という如何ともしがたい人の摂理にこのシューズと共に抗ってみようか。