今回はNIKEアルファフライ2のレビューをしていきたい。

 

 

Nikeのプロダクトマネージャーによると、「アルファフライの良さを維持しながらヴェイパーフライの感覚を盛り込もうと開発した」らしい。

 

一体どんなシューズに仕上がっているのか?

プロトタイプの購入はできなかったが、ニューカラーが発売されたので購入してみた。

 

以下はあくまでも私見であることを念頭にお読みください。

少しでも、シューズ選びの参考になれば幸いです。
 

  サイズ感

 

【訂正前】

サイズ感は前作と同じでOK!

私はアルファフライ(以下、「前作」)を26㎝で履いているが、アルファフライ2(以下、「今作」)も26cmだ。

 

参考までに他のシューズのサイズも紹介しておく

ヴェイパーフライネクスト2→26.5

アディオスプロ→26.0

ウェーブデュエルネオ→26.0

メタスピードスカイ→26.5

ドラゴンフライ→26.5

 

【訂正後】

マラソンで履くなら、前作よりも0.5cmアップ(26cm→26.5cm)がベター

2022年、前作と同じ26cmでマラソンを走り、2足目も履きつぶした。

なので、人によっては「前作と同じ」という訂正前のサイズ感でも問題ない。

 

ただし、幅広の足の私にとって、マラソン用に距離を踏むと、どうしても左小指が擦れて痛む。

とは言え、右足は問題ない。でも、痛いのは嫌だ。

迷った末に、下した決断は、3足目からは0.5cmのサイズアップ

つまり、ヴェイパー2と同じサイズにした。

 

すると、左小指の擦れはなくなった。

そして、「ややゆったりしている」と感じる場合は五本指ソックスを着用するなどで調整した。

これでマラソンは問題なく完走できた。

また、インターバルや駅伝にも問題なく対応できている。

 

けど「やっぱり右足のジャストフィットは26㎝のような気もする」という微妙なサイズ感になってきた。

 

 

  重量・履いた感触

 

重量は前作より約20g程度重い

26cmで220gだった。

 

履いた感触

前作からと比較すると中側部がタイトになっている。

これにより、シューズのフィット感が向上。

 

前作から+20gの重さを軽減させていると感じる。

また、安定感の向上にも一役買っている。

 

 

  反発の比較

 

ランナーの誰もが興味がある点が「反発の比較」だろう。

これもあくまでも私見を紹介したい。

 

VS 前作(アルファフライ)

前作の勝利!

 

他のレビューでもこの評価は同様だろう。

前作の「エリートランナーでも履きこなせない選手がいるレベル」の圧倒的反発はない。

もし、「反発のグレードアップ」だけを期待して今作を購入すると失望して終わりだろう。

 

 

VS ヴェイパーフライ(ネクスト2)

今作の勝利!

 

こちらは「ヴェイパーフライと同等」という意見も聞く。

評価の分かれるところだろう。

しかし、確実に前足部で着地できればエアポッドとズームXの融合した反発を得て快適に走ることができる。

 

 

  総合的な評価

 

何をねらいとして、今作を着用するかで評価は変わってくる。

正直に言うと、購入当初の私は「前作から進化した反発」に期待をしていた。

 

なので、履いて走ってみた直後は「ガッカリした」

が、今作で300km近く走った今、その評価は完全に覆っている。

 

評価① 確実にスピードが出せるシューズ

 

確かに一歩一歩の反発は前作に劣るかもしれない。

しかし、強力なエネルギーリターンがあることも確かだ。

事実、400mや1000mのインターバルといったスピードトレーニングでは重さを感じることなく前作と同様の質・量の内容ができている。

 

 

評価② リカバリーの良さ

 

当ブログではよく「最強のトレーニングシューズ」として紹介してきた。

これは、このシューズでインターバルやロングランをこなした後のリカバリーに由来している。

 

ヴェイパーフライや前作と比較しても、ハードなトレーニングの後の疲労回復は、今作の方が良い。

前作の圧倒的反発を犠牲にして(?)でも付加した機能(主に走行時の安定性を向上させ、幅広い層のランナーにも使用可能にした)が、より良いリカバリーに貢献しているのではないかと考える。

(もちろん、私個人の感覚でしかない)

 

そんなこともあり、当ブログをご覧の方はご存じの通り、私は今作をトレーニングで重宝し、多用している。

 

評価③ 汎用性の向上

 

以上のことから、

前作は「履きこなせる者」しか使用できなかった高速シューズが、今作はより幅広いレベルのランナーが使用できるようになった、しかも高反発ゆえの故障のリスクにさらされることなく!

そんな印象を受ける一足だ。

 

評価④ それでもやっぱり、軽さがほしい!

 

ロングランはもちろん、スピードトレーニングでも問題なくつかえる。

しかも、前作よりも疲労の軽減が期待できる(と私は感じている)

これだけでも申し分ないが、それでも私がこのシューズを「マラソンで使用するか?」と聞かれると、ためらう点がある。

それが、「重さ」だ。

 

このシューズで走った最長距離は23km。

ここまでは問題なく走れた。

 

前述のとおり、フィット感の向上でそこまで重さは感じない。

けど、わずかながらの(前作やヴェイパーフライと比較したときの)重さがあることも事実だ。

 

マラソンは42.195km。

トレーニング時に感じるわずかながらの重さが、レース終盤にどう影響するのかが謎だ。

 

もちろん、たいして悪影響はなく、むしろこのシューズの売りである「安定性」が好影響をもたらす可能性も十分ある。

それだけに、もし「アルファフライ3」が出たら、(今作と同じスペックなら)あと20g軽いことを願うばかりである。

 

 

 

  まとめ

アルファフライ2は前作と比較すると反発は劣るが、確実にスピードの出るシューズである。

 

安定性等の向上から・・・

履きこなせるランナーの層は確実に広がる

前作と比較してリカバリーが向上している

などのことが期待できる。

 

高額であることから、何をねらいとしてこのシューズを着用するかが重要である。

現在、二の足を踏んではいるものの、私はこのシューズでのマラソン2戦目を考えている。

 

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