FY現象に耐性のある脚づくり
 
こう考えるきっかけは、「同学年のツワモノ」の一言でした。彼はインターハイで3位になり、社会人になって島根に帰りました。そして、2年くらい大会に参加していました。
彼は非常に興味深いことを言っていました。
 
「バスケをやっていたから、走りながらジャンプする(障害を越える)ことに抵抗感がない」
 
今、彼の言葉を思い出して、真っ先に思うのが
「だったら、自分もそうなればいいじゃん!!」
ということです。
 
では、具体的にどうすればいいのか。
トレーニング計画案を以下で紹介します。
 
 ステップ1 障害越えの感覚をつかむ
練習方法:1歩ハードル&5歩ハードル
       ハードルを力まずに飛べる高さまで下げて1歩ハードルと5歩ハードルを行います。力まずに飛べる高さまで下げることで、「ハードルを最小限のジャンプで越える感覚」を身に着けます。
 これは、jogの後に行ってもいいですし、私が指導する学校では基本ドリルの1つとして、短距離・長距離関係なく行っています。最初はぎこちなかった生徒たちも1か月もするとテンポよくハードルを越えていけるようになります。
 
 ステップ2 障害越えの技術を高める
練習方法:ハードルの高さを上げる&4歩ハードル
 ステップ1が楽にできるようになったら、ハードルの高さをレースに近づけたり、4歩ハードルを行うことにより、逆足でも踏み切れるようにしてみましょう。力まずに超えていけるようになればOKです。
 
ステップ3 ハードルインターバルで本格的にFY耐性の脚作り
 ① スピードからのアプローチ
200m400mのショートインターバルをハードルを置いて実施してみましょう。
 200mであれば2台、400mであれば4台のハードルを置きます。初めのうちは、ハードルの高さはレースよりも低くすることをお勧めします。慣れないうちは、余裕をもって、超えられる高さで十分です。本数は、本人の力量にもよりますが、最終的には合計距離が3000mになるくらいできると良いでしょう。
 ② 持久力からのアプローチ
 私の大学時代の先輩にはショートインターバルではなく、障害を飛び越えながらのjogをしていたという先輩もおられました。何分間のjogで何回飛び越えたかまでは記憶していませんが、その先輩は5000m1540秒台でサンショーは920秒台でした。