シューズレビュー Onクラウドブームストライク2
今回は2026年7月30日に発売されたOnのクラウドブームストライク2をレビューします。はじめにあくまでも私見であることを断っておきます。
今回のレビューでは以下について触れています。
購入のきっかけ
サイズ感
重量
フィット感
グリップ力
ライド感
反発力
【購入のきっかけ】
8月に銀座のOnフラッグシップストアへ行った。
そこでこのシューズを試し履きしてみたところ、第一印象が良好!
それまでは「値段も他社より高い(35200円)し、購入する気は全くない」と思っていた。しかし、この試し履きにより印象が急変。その場で購入こそしなかったものの、迷いに迷い、ネットでポチってしまった。
【サイズ感】
初代クラウドブームストライクと同じ。
私であれば26㎝でOK。
ちなみに、私の厚底カーボンシューズのサイズはこちら↓
ヴェイパーフライネクスト4→26.5cm
ハイパーワープエリート→26.5cm
ディヴィエイトニトロエリート4→26.5cm
ディヴィエイトニトロエリート3→26cm
アディオスプロ4→26.5cm
つまり、他者の厚底カーボンシューズより若干大きめのつくり。
【重量】
メーカー公式では27cmで191g(と記憶している)
購入後、26cmのサイズで計測したところ左が187g、右が192gだった。

しかし、フラッグシップストアで実際に履いてみてステップを刻んだり歩いたりしてみて感じた・・・コレ、良くないっすか!?
前述のとおり、その場で即購入とはいかなかったが、帰郷後もあの履き心地、感触が頭から離れなかった。
以下では、ロングラン22㎞、LTインターバル×8本で4回した上で第一印象で感じた「履き心地」や「感触」をお伝えしていく。
【フィット感】
フィット感は◎
前作と比較すると踵部分が肉厚になり、しっかりと踵をホールドしてくれる。
レーシングシューズとなると、軽量化のために踵部分も薄くするシューズもある。
その中にあって、この「肉厚ヒールカウンター」を個人的には好意的に受け止めている。少なくとも22㎞走、LTインターバル1㎞×8本の負荷では、靴擦れを起こすこともなく、また、途中で緩さを感じることもなく快適に走行できた。
ヒールカウンターがしっかりと踵をホールドしてくれている↑
踵のみならず、中足部や前足部のホールド感もちょうど良かった。
ライトスプレータイプとは違い、「緩い」と思えば靴紐で調整できる。
個人的な感覚ではあるが、横幅が若干広めにつくられていることもあり、26cmでジャストフィット。
縦幅は他社の26.5cmサイズと比べると短い感があるが、かといってタイトに感じることもない。
メタスピードエッジTokyo、ハイパーワープエリートよりも「ピタッ」と足に馴染む。
この2足は軽量化故にフィット感を犠牲にした感があるが、クラウドブームストライク2は軽量化を抑えてでもフィット感を重視した印象を受ける。
結果として、これまでの走行中にクラウドブームストライク2を「重い」と感じたことはない。
※もちろん、フィット感に関してはそもそもの足の大きさやシューズとの相性もある。あくまでも私見であることをお忘れなく。
【グリップ力】
グリップは〇
メタスピードエッジ、ハイパーワープエリート、ディヴィエイトニトロエリート4など他社と遜色なしといった印象。
アウトソールはこんな感じ↓
「グリップ力はEVO2に劣る」(Onの店員さん談)そうだが、「日本の道路の材質はアディダス社の方がマッチしている」という背景もあるそう。というか、国ごとに道路の材質が違うということを初めて知った。
けれど、全くスリップする感もなく走行できた。
ただし、雨天時の走行がまだできていない。
故に、「他社と遜色なし」と前述したが、もう少し様子をみる必要はある。
【ライド感】
ライド感(脚抜け)◎◎
クラウドブームストライク2で走るとびっくりするのがそのライド感。
足を落とす→乗込む、すると自動的に足が「コロッ」と回転する感覚にとらわれる。
かといってドロップ(踵とつま先の高さの差)は5mm。ハイパーワープエリートと変わらない。体感では8mmかそれ以上。
どうしてだろうか??
シューズの構造が関係しているのだろうか?
以下↓の写真をみると分かるが、中足部と前足部に切れ込みが確認できる
メーカーのサイトで確認すると「前足部と中足部の間に細かい溝を採用。この溝によりフォーム材が足の動きに合わせて多方向に屈曲し、さらなる反発力とスムーズなライド感をもたらします。走行効率を高めるスピード特化の新技術」とある。
なるほど、身をもって体感させていただきました。
このシューズの売りとして「マラソン後半に脚を残す」というフレーズをいくつかのメディアで目にしたが、この構造がその根拠だろうか?
確かに、大げさではないかもしれない。
【反発】
反発は◎
NIKEアルファフライの「エア」と「ズームX」の中間をとったような反発だと感じている。初代アルファフライの頃のような「グニャ」と沈むズームXと「グッ」と沈んで「ポンッ」と反発を返してくるエア。
クラウドブームストライク2に使用されている「HelionTMHFハイパーフォーム」と「CloudTecSphereTMクッショニングシステム」によってもたらされる反発は独特で気持ち良い。
反発に敢て優劣をつけるならば
ハイパーワープエリート、エッジTokyoと同等
ディヴィエイトニトロエリート4より強めといった感じ。
さらには、シューズによる助力を幅広いスピード領域で体感できるのも魅力の一つ。
ロングランでは4分47秒~4分17秒/kmで走行。(最高スピード自体は4分を切るくらいだった)そのスピード領域でもクッション性や反発を楽しむことができた。
そしてLTインターバル。
3分40秒~3分20秒/kmのスピードで走行。
ガーミンによると、最高スピードは3分/kmを少し切るくらいだった。
この速度帯だとさらに反発を感じる。また、ロングランの時よりもミッドソールに「柔らかさ」を感じ、足が守られている感覚を受ける。
「重い」とは全く感じない。
快適に楽しく弾む、進むことができる。
はじめてクラウドブームストライク2の情報を目にしたとき、重量をみて「軽量化に乗り遅れていないか?」と思い、価格を見て「高いな~」と感じ、「競合他社に差をつけられてしまうのでは?」と考えた自分がいた。
事実、フラッグシップストアで試着しなければ見向きもしなかっただろう。
しかし、試着してしまったがために購入!
そう、実際に履いてみると良いことがすぐに分かった。
私の押しメーカーはMizuno。
事実、現在の勝負シューズはハイパーワープエリート。
こちらも素晴らしい一足だ。
しかし、Onのクラウドブームストライク2もランナーの足元を支え、ランを高次元へと高める仕掛けを搭載した秀逸な一足となっている。
結局最後はこの言葉に行きついてしまう。
今は「厚底カーボンシューズ、戦国時代」
今回のレビューがランナーの皆様の少しでもお役に立てれば幸いである。







