熊本の今日の日の出は7時15分。

 

太陽が昇り始めると、寒い冬の期間に多くみられる幻想的な景色が広がります。

 

上の写真は熊本県中部を流れる加瀬川。

 

川の上にまるで湯気のように白い霧がかかっているのです。

 

※川の上に浮かぶことを「川霧(かわぎり)」と呼びます。

 ちょこっと可愛いカモの集団たちも写っています。

 

朝霧が漂う日は、だいたい晴れる。

 

昔からそう言い伝えられてきました。

 

ところで、「あさぎり」と言ったり、「あさもや」と言ったり。

一体どう違うのだろうと疑問に思い、「朝霧」と「朝露」の違いについて調べてみました。

 

 

 

*朝霧・・・人の目で見通せる範囲が1km未満

 

*朝靄・・・人の目で見通せる範囲が1km~10km未満

 

よって、朝靄の方が、霧にくらべて見通しが良いようです。

 

 

では、なぜ霧が発生するのでしょうか?

 

 

もともと空気中には目に見えない水蒸気がたくさんあります。

 

日中温められた地面からでる水蒸気が冷やされて水滴にかわって地面近くの空中に浮かぶのです。

 

寒い日、はーっとすると白い息が出たり、ホットコーヒーの上に湯気ができることと原理は同じです。

 

そして、住宅でも似たような現象が起こります。

 

冬の寒い日、ふと窓を見ると、ガラスや周りのアルミサッシまで水滴でびっしり。

 

という状態を見たことがある方も多いことでしょう。

 

目に見えるガラスだけならいいのですが、建物の壁の中に結露し、カビが発生、木材なども腐食されている家も、実は少なくはないのです。

 

そんな家には住むのはちょっと・・・ですよね。

 

これは湿気の通り道をつくってあげていないことが原因です。

つまり呼吸しない家です。

 

 

さて、熊本には、「あさぎり町」という地名がありますが、この名前の由来も朝に霧がかかりやすいことからきているようです。

 

あさぎり町は盆地のため、周りの山々から冷たい空気が降りてきて、盆地に溜まってしまうので、冬の間はどうしても霧が発生しやすいのです。

 

ラジオなどで、「山間部では濃い霧に注意してください」と言われる理由がわかりますね。

 

 

あと、南極でははーっとしても白い息はでないそうなのです。

 

それは、水蒸気から水滴に変わるとき、空気中のチリやホコリなどに結びついて水滴になるので、空気が澄んでいて浮遊物の少ない南極では水滴になれないんだとか。

 

白い息が空気の綺麗さを測るバロメーターになりますね!

 

一度、そんな場所を訪ねてみたいなと夢ができたのでした。