魂とは何かを探るために書籍やネットやテレビなどの情報を仕入れていました。
当時(15年前)はスピリチュアルブームと言われ、美輪明宏さんや江原啓之さんがテレビでたくさん番組を持っていた頃です。
特に「オーラの泉」という番組は大好きで、毎週欠かさずみていました。
あの番組が好きだった理由は、みていて幸せな気持ちになれるからです。生まれ変わりや魂が本当にあるかどうかはそれほどこだわってはいませんでした。
例えば、今の親友とは前世では生き別れた兄弟だったから、今生ではこんなにお互い思い遣っているんだよとか、今生で生まれるはずだった弟さんが、今でもあなたのそばにずっといて見守ってくれているんだよとか、鑑定してもらっているタレントさんだけでなく、視聴者である我々にも深い気づきや癒しをもたらしてくれる番組でした。
そうなると、自分の過去世も知りたくなってきます。そこで前世をみる方法がないかを探すようになりました。
ある日、近所の本屋で「催眠トラベル(青木勇一郎著)」というピンク色の表紙の本を見つけました。
その本には、無意識(潜在意識)の所に過去や過去世の情報が入っていて、催眠状態にするとそれを知る事ができる、と書かれていました。
又、東京・大阪・福岡でヒプノセラピスト養成講座も行っているとも書かれていたので、思いきって東京開催の初級クラスに申し込む事にしました。今から12年前の話です。
興味はあってもやはり怪しげな響きのあるセミナーです。恐る恐る会場入っていったのですが、心配とは裏腹にそこはとても楽しく心地のよい空間でした。
そのセミナーの内容は、多くが参加者どうしで行う体験型のものでした。
例えば、二人一組になってもらい片方の方がもう片方の方の両脇に手を当てて持ち上げる実験をしてもらいます。
片方の方が「足に根っこが生えている」と意識するだけで重くて持ち上げられず,逆に風船がたくさん付いていると意識するだけで軽く持ち上がる、といったものです。
意識を変えるだけで、肉体や物体に影響を与えうるという事が体感できたのです。
理系の人間である以上、見えないものを頭から信じる事はできません。しかし目に見える形で示されると、納得できるようになります。
目に見えるものだけしか信じないのも、目に見えないものをやみくもに信じるのも、どちらも偏りすぎていると思っていたので、このセミナーでの体験がより納得できるものに感じました。
そこで、退行催眠を本格的に学ぶために、ヒプノセラピスト上級クラスに申し込むことにしたのです。
(催眠療法 その3へ続く)