先日、網走土産を娘宅に渡しに行った際、孫太郎の中学受験について色々話を聞いてきた。
「みんなで都立A中かB中に行こうゼィ」(誰か言い出しっぺ)
「おお~~~っ!」(仲間の雄叫び)
・・・ってなノリで仲良しグループによる中学受験が決まったという。
「なんで都立中高一貫校なの?」
と、娘に聞いてみたら、
「そこは小3の狭い世界の情報で決めたことだから、いつ目標が変わってもいいように皆、塾は私立中進学コースに入れられてるよ」
(しっかりそれぞれの母親に手綱を握られている)
「塾はバラバラで、孫太郎は友人一人と一緒。“その子が塾を辞めたらどうするの?”って聞いたら、“僕は辞めないよ。せっかく入ったのにもったいないじゃない”って言ってた。
“違う小学校のたまたま同じゲームやってる子と友達になった”とも言ってた。
あまりに悟っていて、この子、人生何巡目?とか思うことがあるよ」
と、娘も圧倒されている。
友達みんなで決めたことだから、みんな同じ塾かと思ったら、バラバラってのが意外な感じ。
まっ、レベル上げとニューアイテム・ゲットは密かに個人で達成するものだからな。
そのへんはゲームで鍛えられてるんだろう。
面白かったのは、娘は
「塾は学年が変わる4月からでいいと思っていたら、“それじゃダメなんだ。友達は皆2月から通ってる。僕だけ遅れちゃうじゃないか!”って言われちゃってね」
威勢のいいことを言ったはいいが、塾からたんまり宿題を出されて、わからなくて泣きながらやってるらしい。
「誰も受験しろ!塾に行け!だの言ってないのに、宿題がわからなくて泣いて当たられると、腹立つからね」
と、娘は笑いながら言ってた。
孫太郎はいったい何に追われてるんだ?
と、思ったが、究極の早生まれ(3月下旬)で、運動能力・知力とも月齢発達のハンデがあるし、加えて、小学校に上がってから吃音が発現。
授業を抜けて矯正プログラムにも通っていたから(今も続けているのかは不明)、その分、授業の遅れが生じてしまっていたと思うんだ。
それで本人なりに取り残されないように頑張ってきたんだろうね。
吃音を気にして消極的な子になる可能性もあったのに、言葉が詰まると友達が小声で教えてくれたり助けられて、人前に出るのが大好きの目立ちたがり屋になったらしい。(何やらモデルにも応募してみたらしい)
孫太郎は塾のほかにもピアノ、水泳、サッカーを習っていて(全部自分で選んだ)、共働き家庭なので平日は学童保育もある。
「最近は学校の宿題は学童で済ませ、“じゃあ、今日、8時な”と友達と約束して、勉強を済ませた後、ゲーム上で待ち合わせ、ヘッドセット装着、モニター見ながら皆でワイワイ何やら攻略してる」
って、遊びのやりくりをし出したそう。
ゲームの世界と現実が交錯して、友達兼パーティ・メンバーとともに充実した日々をおくっている。
孫太郎とその仲間たちはこれからも面白エピソードを聞かせてくれそうだ。
シャボン玉をしながら富士山が見える方角を見つめる孫太郎。
ホント、君は人生何巡目なんだ?