広汎子宮全摘出手術で摘出した子宮、卵巣、卵管、骨盤内リンパ節などを顕微鏡レベルで検査した病理検査の結果を4月下旬に聞いて来た。

行政の子宮頸がん検診にはじまり(昨年夏)、各段階の検査結果は聞く度に悪い方向に出て、遂には広汎子宮全摘出手術にまで至ったわけだが、今回も例外ではなかった。

結果が悪いと、すぐ「次の治療の提案・合意」とスピーディーに進むため(私が即決してしまうのもあるが・・・)、現状把握があっという間に過去になって、段階毎に聞き漏らした詳細が曖昧なまま積もってしまっている。

ここいらでそれを修正すべく、次回は担当医(どうやら執刀して頂いた女医さんに交代したみたいだ)に疑問点を簡潔にまとめた紙ペラ1枚くらいを渡そうと考えている。

今後の治療を判断する要因としては、

『リンパ節転移は見られなかったが、

脈管侵襲が見られ、

再発・転移リスクは“中”とのことだった。

 

脈管侵襲とは、癌周辺の血管やリンパ管(それらを脈管というらしい。初めて知った!)で、それらに癌細胞が確認されたということらしい。

「リスク“低”なら経過観察、“高”なら追加治療が確定。“中”の判断が一番難しくて・・・。ただ、山婆さんの場合、腺扁平上皮癌ですから(あれ?腺癌じゃなかったけ?腺扁平上皮癌ならもっと予後が悪いじゃん!絶望汗

私は再発予防のために抗がん剤投与と放射線治療の両方をすることをお勧めしますけど、山婆さん御自身でそれを受けるかどうかの判断ができます」

 

と、ポーカーフェイスだがBLファンに違いない女医さんは言った。

 

私はその判断・助言に大賛成パーで、

もし、「低リスクで経過観察でいいです」と言われても、抗がん剤+放射線をお願いしようと思っていた(願いが通るかどうか知らんが)ので、即決した。

私は癌というのは全身病だと捉えている。

 

健康な人でも癌細胞は1日当たり5,000個くらい生まれていて、それを免疫細胞(リンパ球)が退治しているのだが、そのサイクルが生活習慣や老化などの条件で狂ってくると、癌細胞が生き残って果ては腫瘍化するというのが定説だ。

 

癌の腫瘍は一夜にしてできるものではなく、目視できるまでに10年以上かかるものもザラにある(子宮頸がん検診で長年かかって異形成→癌というプロセスを辿った人は実感できると思う)。

 

更にショッキングな説として、前癌状態で既に癌細胞は全身に拡散していて、肝臓や肺など他の臓器に隠れ転移している場合もあるというデータ・学説を披露している医師もいる(→こちら)

 

それを裏付けるように、子宮頸がんで私と同じ1B1期で広汎子宮全摘出手術を行い、「脈管侵襲なし、リンパ節転移なし」で「再発“低リスク”で経過観察」になった癌サバイバーさんに術後2、3年あるいは5年経て再発している方々が見られたりする。

 

一方で同じステージ・手術だが病理検査で“中リスク”となり、予防で抗がん剤(シスプラチン)+放射線(リニアック)で追加治療したサバイバーさん(奇しくも私がこれからやる治療と同じ)は3年経過しても再発していない・・・といったことがあったりする。

 

加えて私の場合、酒飲みでも脂肪肝でも肝炎でもないのに肝臓の検診データが全部異常値(ひどくはないらしいが)、腎臓も一部異常値、両方に嚢胞あり・・・という「隠れ転移」かもしれない不穏な臓器があるので、これらも念のため叩いておきたいのだ。

こういった経緯で私は再発予防の追加治療として

抗がん剤シスプラチンを週1で6クール、放射線リニアックを平日毎日計25回

行うことになった。
初回は副作用を見るため2泊3日の予定で入院。
来週、また、3回目の入院をすることになってしまった。驚きあせる
 

 

私はシスプラチン+リニアックの追加治療がベストだと断言する気はさらさらない。(人それぞれ合う治療方法は違うしな)

 

もし、私がこれから癌治療を開始する段階に戻れるのなら(たらればの話だが)、
セカンドオピニオンとして、

重粒子線治療の門を叩いてみるかもしれない。

 

重粒子治療は癌治療として保険適用の範囲が広がってきていて、子宮頸がんについても、「腺癌2期以上、転移なし、手術・抗がん剤・放射線未治療」などの条件に適えば保険適用になった。(→詳細はこちら)

 

自由診療(保険適用外)でも可能なら、その限りの条件ではないと思われる(そこは診察を受けてみなければわからない)。

 

どうも、5年後、10年後には標準治療になりそうな勢いだ。参考までパー

 

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