このゲームは、アメリカ人夫のビザを取得するために一時帰国していた2021年12月にスタートしたが、2022年2月半ばにはアメリカに戻ってしまったので、再スタートを切ったのは本格帰国・転居して落ち着いてからの2023年2月となった。

その後、子宮頸がんの手術・入院でまた短期の中断があって、やっとフルコンプに辿り着けた。

これだけ進行がぶつ切りだと、ストーリーの記憶もおぼつかない上での総括となってしまうことを了承願いたい。

私は明治、大正期の和洋折衷の華やかでエキゾチックな文化のビジュアルが好きなので、それがこのゲームを選んだ動機ともなっている。
また、見えざるものが見える異能の人達(含、家柄)が繰りなす日本の源信仰絡みの異世界は入りやすい世界観でもある。

 

私は神話に由来する“黄泉”だとか“根”とかには疎く、“根の国”は聞いたことがあるが(確か大学の授業の神話解釈で)、このゲームに出て来る“根の道”は聞いたことがなかった。

 

“根の国”は島根県を指すか県内(含む、地底)にあるという説を聞いたことがあり、実際、あの世とこの世とを繋ぐ“黄泉平坂”(よもつひらさか)と伝わる場所があったりする(日本全国にあるのかもしれないが・・・)。

 

少なくとも私の中では、熊野大社(素戔嗚尊)・和歌山県→出雲大社(大国主命)・島根県のラインで“根の道”は繋がっているイメージがあって、苔むした原生林の中に鎮座する霊験張り詰めたほの暗さを感じるのだが、柊京一郎の出身、桃木村は“桃”と言えば“桃太郎”の岡山県、山陽の雨量少なく燦燦と降り注ぐ陽の・・・私には眩し過ぎるキラキラ明るさなんだが・・・。
“柊”もクリスマスを連想させて明るいし・・・。

 

せめて京一郎の出自に和歌山の山深い修験の雰囲気や、島根の神話の神秘性や日本海の厳しさなんかを纏わせてくれたら、もっとストーリーに重厚感が出たのに・・・とは思う。

 

それとも

陰に対して、徹底的に陽で攻めるのが狙いのストーリーだったのか!?

(私が鈍かったのか!?驚き

 


攻略対象は、異能人間三人(時雨・舘林・千家)に一神(ミサキ)。

 

神が混ざると悪霊や妖怪、鬼女などの撃退能力差が歴然で、

プレイヤーの好感度は強い者に靡く。
やはりそこは人間同士が平等な土俵で競って欲しい。

 

異能人間三人についても、内二人は軍人(対立しているとはいえ)であり、できれば一人を宮城内の文官(今でいう宮内庁奥の院の職員とか)にして、皇室の側からこの事件を見て解決する視点があったら面白かったかも・・・と思う。

しかし、京一郎は上京して来て大学に入学するまでの短期間に色々あり過ぎてタイヘンだった。
同情を禁じ得ない。

では、いつものようにフルコンプ後のキャラクター好感度順位を書いておこう。

 

ちなみに事前好感度は、
ミサキ >>>>> 千家伊織 >>> 時雨 >>>

 館林開
だった。

 

事後好感度は、
千家伊織 >>> ミサキ >>>>> 時雨 >>> 館林開
となった。

ミサキは、神なので持って生まれた能力が違うし、努力で取得したとも思えないので、順位を一つ下げた。

 

千家は、皇室の呪詛の依り代としての宿命を負い、しばしば身体的苦痛を味わっているのだが、時雨や館林は自分の何かを犠牲に今の地位を得ているわけではないので、これは加点的同情に値する。
こういうストーリーには千家のような正義と狂気が紙一重みたいなキャラが映えるし、それに叶った容姿でもあるので、ミサキと順位を入れ替えた。

時雨は、単純な正義漢であり、動物的勘に頼らずもっと知恵や知識を身に着けるべきで、そのへんの物足りなさを感じた。

 

館林は、一見一番正義感と知性のバランスが取れているが、屍を繋ぎ合わせて辛うじて生きている薫の存在は肯定するが、同じ手法で作られた死霊兵の存在は否定するという、ダブルスタンダードを私は見逃せない。
そもそも非情になれそうにないところが軍人に向いていない(生涯の伴侶とするなら最も優良とは思う)。

 


・・・と、こんな感じのことを思った。

 

記憶が鮮明ではない部分も多く、総括としては内容が薄っぺらになってしまった

(反省あせる)。


 

にほんブログ村 ゲームブログへ
にほんブログ村 ゲームブログ 恋愛ゲームへ