入院等で随分間が開いてしまったが、
時雨→舘林→千家と来て、いよいよ最後で大本命のミサキ√となった。
“大本命”というのは、顔の好みの話で、私は好みの低→高でゲームを進めていくことにしているので、事前印象ではミサキが最も好みだったため、最後に残しておいた。
ミサキはなんというか、風来坊のようなフワフワとして神出鬼没の感があったから、“何者か?”と正体を明かすのを楽しみにしていたんだが、神様!・・・と知って、何というか、ちょっと拍子抜けした。
だって、他の3キャラは異能ながらも一応人間なわけで・・・。
確かにミサキは元々真ヒーローの雰囲気があったけれど、
神様とあっては人間とは次元が違い過ぎて、
途端に他の3キャラが
非力でちっぽけな存在に見えてしまうじゃないか!
結末も神(ミサキ)対神(伊邪那美、黄泉醜女)になってしまって、他の3キャラは後方支援がせいぜいで、見せ場はミサキと柊京一郎(が所持する刀)の共闘で根の道から出て来た、あるいは出てこようとする死霊や神を浄化したり押し戻したりしてなんとか出口を封印する・・・という、
GOOD END、BAD ENDの評価どころでない、
日本国の安寧のためにはそれしか無かったエンディングだった。
そういった根の道での混乱が関東大震災を引き起こしたことになってるけどな・・・。
そういう状況を作ったのは、密かに崩御された大正天皇の后(実は蛇の妖怪がすり替わっていた)が天皇の復活を願ってやらかしたことで、后は自ら根の道で腐敗した天皇と会えてそのまま行って(逝って)しまったがな・・・。
時代は昭和(漢字は違う)になり、まともな皇子が即位するが、彼の双子の弟は元々国民にその存在は知られておらず(后の操り人形になるべく隠されて教育され、メンタルに問題あり)、宮城の奥で過ごされている・・・という、未来への一抹の不安を残している。
国の危機を食い止めた後、ミサキは神パワーを消耗し過ぎて消滅するのかと思いきや、小人のように小さくなってしまった(「南くんの恋人」みたく)のがなんとも微笑ましい後日談だった。
柊家の跡取りである京一郎は、実のところ柊家は女系であり、異能の継承者も原則女系で(京一郎は母が京一郎のために代々受け継ぐ刀を使用したことで異能を発現してしまった)、妹も既に異能を発現していて跡取りになるのに何の不足も無いので、京一郎は帝都でミサキと好き勝手できる身分になった・・・という、取って付けたような家督継承問題の解決(回収)ももたらされた。
一番好みのルックスのミサキだが、日本の生々しくカオスな神々の一角を担うように、決して品行方正ではなくスケベで(自由奔放だが度量が深い)、まぎれもなく日本の神だが、そうなると、ゲームプレイヤー自身も感化されて他の3人の攻略対象を雲上から眺めるような目線になってしまうのだが、どうしてくれる?
攻略対象の一人だけ人間ではなく神である!
・・・という格差設定は評価に困るので勘弁願いたい。