11月に日本に一時帰国するので(私だけ)、何か土産でも・・・と、買い物に出掛けた。
Buy 1 get 2 free に毒されている我が家はエアロポステールにも立ち寄ったのだが、
銀爺が
「Buy 1 get 2 free $12.5で安いから冬用のソックス買いなよ」
と、勧めてくれたので一際モコモコしてるのを3足選んでみたのだが、
「あれ?made in Korea なんて珍しいね?」
と、銀爺が製造国表示を見て言った。
カワイイでしょ?
これをアラ還が履くのヨ
確かに
今時、3足$12.5(1足当たり$4.1)の韓国製ソックスを
アメリカで見掛けるというのは珍しい
アメリカでも衣類はまだまだ中国製が多いが、サプライチェーンの多国化は感じられて、ベトナム製も珍しくなくなってきたし、この前、初めてパキスタン製も見た。
人件費高騰、ローカルリスクなどで製造業の脱中国、あるいは中国+1が進み、真っ先に繊維(含む衣類)が中国から東南アジアなど周辺国へ流出した。
衣類はその国の工業化デビュー品目の色合いがある。
中国が衣類製造を席巻する前は、日本でもmade in Koreaの衣類は珍しくなかった。
だが、もはや韓国の製造業は自動車、造船、家電、ハイテク製品等々、機械・精密機器の方に移行し、それなりのブランド力も持つに至っている。
そういうイメージで見る人が多いから、
「あれ?made in Korea(のソックス)なんて珍しいね?」
と、銀爺も意外性を口にしたんだと思う。
しかし、私の思考はここでストップしない。
更に深く、斜めにこの現象を推察してしまう(性悪だな・・・)。
文政権になってから韓国は最低賃金が爆上げされた。
2019年中は最低時給8,350ウォン、日本円で約780円だが、それでソックスを製造してアメリカに輸出(対日本より輸送コスト掛かってるからね!)、1足$4.1ドルで売る
・・・って、採算割れじゃないか!?
何でこうなった?
推察1:ソックスだって外貨を稼ぐ
つまり、なり振り構わず、焼きが回った?
米中経済戦争による中国経済のダメージ(韓国は輸出先として中国依存度が高いので間接的ダメージを受けやすい)、ハイテク製品はじめ、あらゆる工業製品が中国との競合に敗れつつある現状、それら深刻な事態なのに文政権の明後日の方向の経済政策、といったことを背景に韓国の工業製品は軒並み対前年比売上げを大幅に下げている。
しかし、韓国はGDPの4割以上を輸出に頼っているので(日本は2割未満)、国民を食わせていくためには何が何でも輸出をしなければならない。
だから今更感のあるソックスだって売るんだ???
推察2:人の代わりにソックスが空を飛ぶ
日本観光ボイコットで韓国の航空会社の経営危機が起こっているが、それは「韓国の経済失速は何でも日本のせい」と文政権の失策をカモフラージュするために民衆の反日を煽って作った現象であって、実際は今まで海外旅行をできた中間層にその余裕が無くなってきているのではないか?
日本観光ボイコットによって日本依存の高いLCCが経営危機に陥るのはわかる。
・・・が、大韓航空やアシアナ航空といった、日本のJALやANAに匹敵する長距離便も担う航空会社が経営危機・悪化するのは日本のせいと言い切るには無理がある。
韓国経済が好調なら、それらの航空会社を利用して日本以外のもっと遠くの国々に韓国民は大挙して出掛けるはずだ。
そうはなっていないから、経営が苦しいのだろ?
なので、アメリカ便の空席がもったいないからソックスで埋めている???
ソックスは人よりはるかに軽いから沢山詰めるしな・・・。
推察3:北朝鮮産だってmade in Koreaだ!
普通、会話ではNorth Korea、South Koreaと使い分けるが、made in Koreaとなると南も北も使える便利な国名になる。
店頭で1足$4.1のソックス・・・北朝鮮の人件費なら採算的にイケるんじゃないか?
しかし、国連制裁で原材料調達は困難だろうから(元手の掛からないヘアウィッグやツケ睫毛が主力輸出品らしいから)、何らかの形で韓国か中国が製造・輸出をお手伝いしているのかもしれない。
・・・という具合に3ケースを推察してみた。
made in Koreaのモコモコソックスは足だけでなく、脳の活性化により頭も温めてくれた。
いい買い物だった。