中学生の3年生位だったか、
友人が邦題「ジョンの魂」のアルバムを私に聞かせながら、″凄い!お前分からんか″と言っていたのを思い出す。
私は、″何やら凄い″って事は理解できたものの、
先ず最初の″マザー″の始まりの鐘の音、歌詞の中身がとても理解出来ず、尻込みした。
その他の曲も、とても好きではあったが、聴き込む事など無く、自分で購入もしなかった。
そして、半世紀近く経て、ついにその時が訪れた。
先日、ふらっと寄ったハードオフでその中古CDを見つけてしまったのだ。
これは運命と思い、遂に真正面から対峙する事を決意した。
そして、改めてアルバムのジャケット、背表紙を見て気付いた。
表記は、
JOHN LENNON/
PLASTIC ONO BAND
となっているでは無いか。
プラスティック•オノ・バンドが、ジョン•レノン自身を丸裸にするという一枚だった。
それでジョンの魂なのか。
そんなの知らなかったの?って言われるかも知れないけど、気付かなかった。
1940年生まれ、30歳のジョンが自分の内にある想いを全て吐露して、表現し切った一枚。
それが、作品として、世に出され、未だに多くの人の心を打つ。
ジョンの苦悩の中に、自分を投影して、深く自分自身を見つめる。
今、また、ジョンが必要な時代が始まっていると私は思っている。