改めて、昨日ふと”Let IT Be”の事を書きたくなったので、検索してみた。
因みに、”Let It Be”は、ビートルズ時代のポールマッカートニーの手による楽曲である。
すると、「あなたがどう思おうと、Let It Beは、全くもって宗教的な曲ではない」と断言することから始まるこんなサイトがヒットした。
ソルトレイク・トリビューン(というアメリカの地方紙?か)の10年以上前の記事だ。
私がこの曲を知ったのは、ビートルズが解散して数年後の小学校6年生位だったか。
中学校受験のためだったのか、小6で我ながらどうかと思うが、ラジオを聴きながら当時流行っていた?”ながら勉強”(死語か?)していて、ラジオから流れてきたこの曲に感動して、テープにエアチェック(これも死語か?)して何度も聞いた。
なんと歌っているのか分からなかったが、それでも学校の行き帰りなどで、田舎道を口ずさみながら歩いていた。
Let=許す、、命令形なので、”許せ”、"許しなさい”
it= それ だけど、この場合は、なにかを特定しない曖昧な主語
Be=Be動詞の原形だから、"it"があること、っていう感じか。
”Let It Be” で、「それをあるままにしておきなさい」、とかいうことになる。
こういうシンプルな英語こそ分かりにくい。
その前の歌詞で、「僕がトラブルを抱えて困難な時期を過ごしていたら、マザーメアリが現れて言った叡智の言葉」がそれだということだ。
「(困難の時は)あれこれ悩み過ぎずに、あるまま、そのままにしておきなさい。」という人生へのアドバイスである。
当時、ビートルズは解散寸前、ライブをやろうにも、人気が有りすぎて、会場の警備がままならない、メンバーも全くプライバシーが無い状態が何年も続いてストレスがピークの状態、そんな究極の状況の中、ポールも相当参っていた様だ。
そして、夢の中であったお告げを歌にした。
この曲が、宗教的であるかどうかの議論の元は、”マザーメアリ”にある。
キリスト教圏で、マザーメアリは、マリア様以外にないのだが、ポールは記事の中で、10年ほど前に亡くなっていた母の名が、メアリで、その母が夢に出て来たと仰っておられる。
うむ、ここは、そうであると信じよう。
しかし、間奏のオルガンはどう聞いても、教会音楽のそれにそっくりである。
ポールも、”宗教っぽく、聞こえるんならそれでもいいよ”と言っていて、結局はどちらとも断言できない。(記事は何故か断言しているが)
宗教的であるかの議論は置いておいても、苦難にあるときの叡智として、”Let It Be ”は永遠なのだと思う。
人生、どうにもならない時って、誰にでもあるものですよね。
で、そんな時は、LET IT BE で行きましょう!!
それが最大の叡智であることもありそうです。
P.S. 、それにしてもとってもシンプルなコード進行でポールの素直な心が透けて見えます。