☆日経平均の動きとドル円の動きを見比べてみればすぐにわかります。7月11日に年初来高値の42426円を記録。上がり続けたドル円は7月に入ると161円台に突入。161円台前半から後半までボックス圏で売り買い交錯が続きますが7月11日に157円台まで急落を始めます。

☆これを見て株式市場には非常に良くないと警戒を呼びかけました。繰り返し説明してきたように外資が日本株を買って日経平均が上昇している。そのことにドル高円安が非常に関係があると海外旅行をしている人なら誰だってわかる話と説明してきました。それが逆回転したからでした。外資が利益確定に入ったと思いました。今がバブルだとすればいったん利益確定を入れるのが賢明だからです。

☆ドル円の161円台から157円台への急落がきっかけになり日経平均は最高値をつけた7月11日以降、下落トレンドに突入。7月末にはやや唐突感がありましたが植田日銀総裁が利上げを決めました。その瞬間と言っていいほど株式市場は即座に反応。5月以降サポートラインになっていた3万8000円ライン割れまで調整後、下げ渋っていましたが、利上げ決定でドル円は154円台からさらに急激に下落を開始し145円割れまで急落、そして日経平均は8月5日に4千円超の史上最大の大暴落になったわけでした。

☆株式市場だけを見るのではなく誰が買い方なのか、そして上げ相場を作っているのか、ベースになっているのは円安ドル高であること。このへんがわかっているかいないかでマーケットとの距離の取り方が違ってきたでしょう。

☆さて今後についてですが米国のほうはインフレが理想の2%台に抑えられてきたということでFRBは9月FOMCで利下げをおこなう見方。対して日銀のほうは7日に内田副総裁が金融緩和を維持するとか、マーケットに配慮しない利上げはおこなわない発信をおこないながら今週に入ると追加利上げをにおわせています。日米金利差が縮小するため外資の買いにはこれまでのようには期待ができないかもしれません。

☆というわけで本日、メルマガ銘柄を2選させていただきましたが生活関連などが注目されてくると予想しております。情報通信セクターも久々、じわり物色されてきました。来月からおいおい、またご案内させていただきます。グロース250が堅調なので中小型株相場がもしかすると期待できるかもしれません。

(昨日メールマガジンより)