☆ただし為替市場だけの問題だと思っていました。米国10年債は買われる方向で利回りは4月下旬の4.6%台から4.2%割れまで最近、低下が続きました。10年債が買われているので利回りが低下しているのです。債券が買われるということはリスクオフの動きです。

☆10年債利回りが低下すると株式市場は好感して買われるのが通常の傾向です。特に金利に敏感なナスダック市場は金利低下を好感して買われなくてはいけないはずです。しかし実際は
先週火曜日までは高値圏を維持していましたが水曜から3日連続で急激な下落となっています。

☆NYダウ平均もついに木曜、金曜と連続で大きく売られました。
 
☆その影響から今日の日経平均は続落し、心理的節目の4万円ラインから下へ遠ざかり、終値で39599円でした。

☆金曜メルマガでNY市場は株高ドル高の両方が続くことはおかしいと書きました。どちらかがこのまま続かなくなるはずという見方です。ドル高が続くなら株安。ドル安に転換するなら株高も維持されるかもしれない。

☆さて先週はトランプ前大統領が遊説先で狙撃される事件が起きました。運よく助かりましたが彼はその後、ドル高にクレームをつけています。

☆トランプが11月の大統領選で有力という見方が急速に広がっています。その影響でドル安円高が急速に広がったのか、たまたまか、よくわかりません。FOMCメンバーも最近、利下げに積極的な発言が目立つのでその影響も大きいはずです。今のところドル安株安の両方が進行しています。ビッグテックなど指数寄与度が高い銘柄を中心に利益確定売りが進んでいます。外国勢からすればドル高株高は最高の状態ですからドル安株安に向かうならば利益確定が何より優先されます。

☆NYドル円市場そして株式市場がどのへんで下げ止まるかもありますが、バイデン大統領が先週末に選挙レースから辞退する意向を示したので、まだ混乱が続く可能性があります。ハリス副大統領ではトランプに勝てそうにありません。誰かほかに有力者はいないか。そのへんが見えてこないと何とも言えません。トランプが再び大統領になると日本の経済自体が良くなるとも限りませんが恩恵を受けそうな業種や企業を見つけて買っていくことになります。内需系から選ぶほうがよさそうです。
(昨日メールマガジンより抜粋。チャートは割愛。文章のみ)