先々週から個人投資家様から「どういうふうにして買えばいいか」というご質問を受けて解説を行っておりまして、先々週はテクニカル指標を使った具体的な押し目買いの方法を説明させていただきました。上昇トレンドの押し目買いはどのタイミングでおこなうべきかについて。そして先週から持ち合い圏ブレイクの動意から買うやり方を説明させていただきました。

 今週はカップ・ウィズ・ハンドルの持ち合い圏ブレイクを狙った投資方法、あのスーパートレーダーを集めた名著「マーケットの魔術師」にも紹介されている著名投資家、ウィリアム・J・オニールが好んだチャート・パターンとしても知られています。その説明をする予定でしたが変更します。

 その回は来週に回して、持ち合い圏ブレイクの最もいいサンプルが身近にあったことに気づきました。それは今年に入っての日経平均です。

 第2週、個人投資家が1兆円超えの大幅週間売り越しをし、外国人投資家が逆に1兆円近くの大幅買い越しをしていました。

 

 

 

 どっちの投資行動が正しかったかは今となっては明らかですね。第2週の終わり、1月12日の日経平均終値は35577円。その後、3月22日の高値41087円まで何と5510円も上がったのですから。たった2か月と10日しか要さない急上昇劇でした。

 

 たびたび、1月第2週に個人投資家が大幅売り越しをしたことを知って「どうして?」と落胆というか不思議でならなかったことをお伝えしてきました。当塾では毎週、投資主体別売買のデータを取っていて個人投資家は上昇すると売り越す特性があるのは知っていたのですが、長年の習慣で買うのは突っ込んだとき、噴けば売ると習慣づけられたようで、1月第2週もそうした投資習性から売り越したことと想像できます。

 

 今週金曜の「山の中の超相場観」で何故、当塾はこの1月第2週に動意が始まりチャンスととらえたかについて解説させていただきます。カップウィズハンドルはいつでも解説できますので来週に回します。これがわからないと動意につけないのです。突っ込み買いは3年に1回とか5年に1回とかの世の中がもう終わりと思うような最悪の時に行うものなのです。すると成功します。いつも行うものではないのです。