簡単に言えば民間会社(保険会社)で個人年金保険に加入していて正解でした。何故なら民間会社では何歳からいくら受け取れるということに間違いはなく、約束通りに支払われるからです。国のほうは支給開始年齢や掛け金が変動するので計算ができません。

 というわけでこれから優秀な人は自分で年金資産を作る時代に入るわけですがプロにまかせた投資信託がいいか、あるいは自分で銘柄を選んで投資するかですが、私は自分で選ぶほうをお勧めします。あまり投資信託を信用していないということもありますが、リターンとして大きいのは自分でアセットするほうですから。

 たとえば前にご紹介したように2019年8月に当塾では三菱UFJを長い目で見ていいと推奨しましたが、現在では2倍以上の株価になっていますし年配当利回りも7%を超えています。あと2-3年で10%になるでしょう。10%の利回りと言えば格付けが低い国の外債あたり探さないと見つかりません。しかし格付けが低いだけに償還に注意が必要ですし外貨建てだとそっちのリスクもあります。長くて10年など運用の期限もあるので、あまりお勧めできません。人まかせではなく自分で選んだのならもし間違っても責任は自分なので仕方ないとあきらめもつくでしょう。

 三菱UFJの株価は2019年9月以降、上昇しましたが、2020年2月末から世界的なコロナパンデミックの発生により懸念される景気後退対策として米国が先頭を切ってゼロ金利政策を開始、先進国をはじめ世界中が追随しました。その影響で500円ラインの下値支持線を割って400円ラインまで下落し横ばいが続きましたが2021年に入ると米国が利上げを始める見通しを公表し、銀行セクターは底這いから買い戻しが始まり、今日まで続いています。日本はまだ金融緩和を続けていますが今月、日銀金融政策決定会合で長期金利の上限枠を拡大させるとし、遅ればせながら欧米の金融正常化にようやく追随する見通しとなっています。長期金利も上昇していくでしょうし長く続いたゼロ金利政策が終わるわけですから株価にプラスに作用するのはまず間違いないはずです。