理由は単純です。
昨日の「山の中の超相場観」(当塾有料メールマガジン)から
☆もっとも米国では利上げによって債券価格が低下し銀行経営を弱体化させるという弊害が今年の春以降、明確化しました。すでに3行が経営破綻しております。財務省とFRBが連携して金融システム不安に対処するということで預金保護など打ち出し今のところ特にパニックにはなっておりません。株式市場も売り買い交錯ながら粘り強い動きをNY株式市場は見せております。
☆そうした中で東京株式市場は米国よりも強い動きを見せておりますが、この強さのエネルギーはどこから来ているかというと、どうやら国内投資家ではなく外国人投資家にありそうです。
☆米国著名投資家、ウォーレン・バフェットが日本の大手商社の株を買っているのは昨年から知られていましたが今年は保有比率を高めると発言したことが話題になりましたし他の海外投資ファンドが日本株を買っているという話題も今年、ニュースになりました。投資主体別売買動向をチェックすると外国人投資家の買い越しが続いています。
3月27日~3月31日
個人 ▲2964億2949万円
外資 △176億363万円
投資信託 △159億2244万円
信託銀行 ▲ 16億4318万円
4月3日~4月7日
個人 △1529億 357万円
外資 △7244億5469万円
投資信託 ▲ 68億5292万円
信託銀行 ▲4015億1549万円
4月10日~4月14日
個人 ▲4260億2907万円
外資 △1兆487億9499万円
投資信託 ▲ 124億6738万円
信託銀行 ▲ 2150億739万円
4月17日~4月21日
個人 ▲2861億3717万円
外資 △2988億3641万円
投資信託 ▲1018億5795万円
信託銀行 ▲ 643億7119万円
4月24日~4月28日
個人 ▲1339億4471万円
外資 △1582億4379万円
投資信託 ▲ 766億5870万円
信託銀行 ▲ 937億3101万円
5月1日~5月2日
個人 ▲2810億6597万円
外資 △1609億7970万円
投資信託 ▲ 231億9025万円
信託銀行 ▲ 342億757万円
☆直近6週で外資はすべて買い越し、個人投資家は1週のみ。投資信託も1週のみ、信託銀行は全部売り越し。というわけで3月以降、連続続伸し日経平均はどうやら長期ボックス圏の上限をブレイクアウトし上へ伸び始めてきたと見たほうが2013年以降の10年チャートの右肩上がりのトレンドから考えれば可能性が高そうです。長い目で見れば買い方有利の展開となっています。
日経平均月足