2019年公開の「レ・ミゼラブル」という映画を観た方は読者の中にいらっしゃるでしょうか。ヴィクトル・ユーゴーの同名小説にヒントを受けて製作されたラジ・リの長編映画監督デビュー作です。その中で主人公が牢獄に入れられ、看守から、呼ばれる場面があります。それがすべて数字で主人公のジャン・バルジャンが「俺には名前がある、名前で呼んでくれ」と訴える内容です。映画を観ていた私は、(この映画はある意味、未来のことを描いている)と感じました。
安倍総理の後を受けて始まった菅新政権でもデジタル庁を創設していることからもわかるようにデジタル化によって社会を改革していく意気込みです。
このデジタル化について、みずほ情報総研のシニアコンサルタントが解説しています。ためになる内容なので一読ください。これからどういう社会に向かっているか理解ができます。
その中で注目した箇所は、
「もちろん短期間で全ての既存ビジネスが新しいビジネスモデルに駆逐されたり、既存ユーザーが新しいサービスに乗り換える訳ではないが、5~10年の中長期的スパンにおいては、IoT、AI、5G、量子コンピュータ、ブロックチェーンなど、現段階では未成熟のテクノロジーが社会インフラとして根付き、小売や交通などあらゆる産業分野において、これまで以上に激しい変革が起きると想定される」
というところです。
https://www.mizuho-ir.co.jp/publication/column/2019/1021.html
また、それ以外に気になるのが以下でした。
「スマートフォンやクラウドなどを活用したP2Pビジネスのスタートアップが短期間で急速にユーザーを増やし、既存の産業構造に大きな影響を与えるケースも増えている。時間に余裕のある自家用車所有のドライバーとタクシーより手軽快適かつ安価に車で移動したいユーザーをUI/UXに優れたスマートフォンアプリでマッチングし、相乗りによる移動を提供しているUberは、現在60カ国以上、700以上の都市で年間500億件以上のマッチングを行い、毎日1800万人が利用している。Uberは設立して10年経っていない(2009年創業)にも関わらず、時価総額は創業80年超のトヨタ自動車の1/3に迫る約8兆円に達している。」
このIoTやP2Pでカギを握るのがスマートフォンでありスマートウォッチです。ここに個人情報が詰め込まれるからです。
さて現在、世界中で新型コロナウィルス感染が猛威をふるっていますが、実はウィルスはまだ発見されていません。ネイチャーなど世界的科学雑誌にそういう場合、発表されて当たり前だがそういうものもないと科学者が怒って書いたブログ記事もあります。またPCR検査はコロナウィルスを特定して検査するものではありません。たとえばインフルエンザやその他の病原菌でも陽性反応になるのだそうです。また死亡者の死因もコロナウィルス以外のものでもコロナに入れるように誘導されているようです。そしてTVを見ていると突然、ファンファンファンと音が出て今日の感染者数がと発表されます。まるで大地震なみの視聴者への注意喚起です。朝の情報バラエティ番組ではPCR検査を国民すべてが受ける必要を主張しコロナウィルスの怖さをコメンテーターが騒々しく力説します。何かおかしいと感じませんか? ひとつの目的に向かった洗脳のようにも感じられます。
それで調べてみたのですが、つながっていくのが、ID2020プロジェクトです。世界の77億人全てにRFID (Radio Frequency Identification)マイクロチップが埋め込まれる社会の実現化を目指すものです。なんだか漫画の世界のような話ですが、参加者は世界(特に米国)の名だたるIT企業や製薬企業です。会議が開かれている写真もあります。現実の話です。このプロジェクトを推進しているのがマイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツです。
ちなみにRFIDマイクロチップとは、ID情報を埋め込んだICチップから、電波を使って管理システムと情報を送受信するデバイスを指します(Wikipediaより)。
世界的にこれからワクチンを打つステージに入っていきますが、ワクチンと同時かその後に量子ドットタトゥーというスタンプが皮膚に打たれる算段です。ナノサイズのスタンプです。表向きはワクチン接種の履歴が書き込まれたものという説明です。すでにバングラデシュなどで子どもたちのワクチン接種に使われています。
この量子ドットタトゥーは日光では見えませんがスマホの赤外線を当てると読み取れるという仕組みです。今後、ワクチン履歴のこのタトゥーがないと渡航ができなくなり、まだワクチンを接種していない人は空港で打たなければいけなくなるようです(抵抗がなく、このまま進めばですが)。渡航しない場合、たとえば国内においても劇場や店舗に入る際、入場を制限される可能性があります。全世界の人間にワクチンをとビル・ゲイツが言っていますので。もちろんパンデミックを止めるというのは、建前です。
以上が新型コロナ感染の世界的拡大の背景にあるわけですが、その是非をここでとやかく言うつもりはありません。そういう社会の方向に現在進行していることを説明しているだけです。スマートウォッチにしろVRにしろ人間ですらコンピュータにつながれたひとつツールになる世界の動きです。その究極の到達点と言っていいのかもしれません。ビル・ゲイツは世界の人々にワクチンを打ちID情報を埋め込んだICチップから、電波を使って管理するシステムを作りあげることを目指しており、そのプロジェクトに製薬企業が参画しているというのが、コロナ感染の裏で進んでいるわけです。
ということで今回は世界の人々にマイクロチップを埋め込まれる日が来そうだということと、そのマイクロチップは微細な半導体からできあがっていますので、今後このセクターは爆発的に需要が伸びると考えるべきでしょう。半導体微細化がカギを握ります。ほかにもEVが世界的に今後、世界の車の主流になりますが、これは車というより電化製品です。
(2021年1月8日に当塾週刊メールマガジン「山の中の超相場観」で配信)
<コメント>
昨年、年が明けて一番最初に送った週末メールマガジンに掲載した文です。この回から新型コロナについての解説を始めました。
中身はグレートリセットについての説明と言ってもかまわない内容になっています。また第4次産業革命とも重なります。映画「レ・ミゼラブル」を見て、デジタル化の将来を表現していると感じたこと、そのままであり、菅政権になりデジタル庁が設けられましたし、安倍政権時代にムーンショット計画を内閣府が立ち上げています。岸田総理が今年に入りダボス会議で「グレートリセット後の世界を描かなければいけない」と発言しました。指示されているのかもしれませんが政府はちゃんと把握し、その方向に動いているわけです。
この分野が未来を占うのに欠かせない、ということです。知らないでは置いていかれます。株式投資においても重要な投資テーマやヒントがたくさん存在します。当塾ではレーザーテックという株価20倍銘柄を発掘してきました。この企業の魅力が半導体微細化技術です。なぜこれほど買われるのか。その人気の秘密が第4次産業革命の研究でよく理解できたわけですが、これから進むグレートリセットという世界の動きにつながるわけです。きっかけは半導体製造の現場技術者が2017年5月に「今後、半導体需要が爆発的に伸びる」としたためたレポートを読み、「これは当たっている。その通りになるんだろう」と直感的に信じたことからでした。
以上は昨年2月6日当ブログ記事の再投稿です
グレートリセットとはデジタル型超管理社会 コロナはその入り口 | 山中株式投資塾 (ameblo.jp)
以下、関連記事(株式投資関係)
これから発展するテクノロジー・産業 | 山中株式投資塾 (ameblo.jp)
IOT、人工知能、ロボテックス、ビッグデータ
具体的には
知覚センサー
体内ナノデバイス、
神経としてのインターネット(I oT→IoH)
それと連動する通信技術
大脳としてのビッグデータ・人工知能、
以上を含むナノテクノロジー(NESD、BMI)
電脳のニューラル・レース
それから
ニューラルネットワークやリザーバーコンピューティング
手足としてのロボットは近い将来
新しいテクノロジーの勃興期 次のテンバガー企業のヒントは? | 山中株式投資塾 (ameblo.jp)