以前、日経平均の3年チャートでトレンドの方向性を→で解説して今年は1か月と1か月半の合計、2か月半しか上昇波動の期間はなかったことを示しました。買っても安心して持てたのは1か月。長く持ちすぎると、雨あられの災害にあうといった1年で、買いだけで参戦した方は少なからず厳しくつらい思いをされたことが予想されます。そして今年の特徴としては好業績の成長企業ですら長い調整に入った1年でした。1か月とかではなく数か月、半年というのも珍しくない長期の調整に入り、いまだに続いています。

 

 こういう中で買いだけで臨むというのは、よほどすぐれた技術がある人だけしか、さわってはいけない、そう思います。なぜなら「逆風」なのですから。向かっても、なかなか進まない。いいタイミングでエントリーできたとしても外部環境次第(とくにNYやシカゴ時間外)で土石流のように押し流されるのですから。よほど海外の情勢も把握しておく必要があるでしょう。どんなに優れた企業とか関係ないです。現在当塾で「天気になる」情報でつぶやいている企業には、依然として好業績が続いている企業が多くあります(昨日今日とチャートを掲載している技術者派遣大手のUTグループもそうです)。しかし、なぜ「天気になる(下げそうで気になる)」とつぶやくかというと、昨年上がり過ぎてチャートが下降トレンドだからです。ファンダメンタルだけ見ていても、今年は買う年ではないといったほうがいいでしょう。いや、買ってはいけないのです。ここが大事です。四季報だけを見て銘柄を選んでいては、とんでもないことになります。安いと思って買ったら地獄でしょう。そういう個人投資家が今年は大勢いるはずです。

 

 逆に、4月以降、多くの「天気になる」配信を送ってきましたが(下げそう、というつぶやきにすぎませんが)、かなりの精度で当たりました。今週は火曜日に3つ、昨日2つ、合計5つ、下げそうで気になる銘柄をつぶやきましたが、全部当たっています。

 

 いろいろ株式投資のサイトがありますが、ほとんどが、いい銘柄ありますよ(つまり上昇します)と、買い方向けのところばかりで、うちのようなところは珍しいですが、しかし、東証1部空売り比率のデータを毎日取っていますが、どうやら個人投資家にも空売りをしている人が多くなっているように思います。現在「塾長の天気になる銘柄」購読者の方はもちろんですが当塾塾生も取り入れている人が少なからずいますし、東証1部空売り比率そのものが、ほとんど40%超えというのが現実です。数年前までは40%超えは底サインの点灯とまで言われましたが、状況が変わっているようです。そういう方はひっそり行っているのでしょう。

 

 方向性に合わせていく投資家(あるいはトレーダー)が増えたということは喜ばしいことです。こんな上がるのか下がるのかよくわからないような市場環境では、方向性に素直に合わせていくしかないのですから。

 

 

2621円 → 2234円

 

▼ 14.8%

4日でこの数字は買いでは現在8割以上の銘柄で取れません。しかし、見方を変えることで、サクッといけます。