上昇ピッチがどのくらいまでなら長期対象として許容できるかというと、大きくても1年に2倍ぐらいです。昨年塾内で4月6日に気になる配信したアウトソーシングやトラストテック(当メルマガ5月2日号掲載)がそのくらいのペースで上がり続けています。このペースで2年、3年と上がり続けると、すごいことになります。業績の伸びを背景としているので、長期上昇の息が長く配当金も化けています。
アウトソーシングの1株配当は2015年12月期が7円。今年12月は21円を予想しているので3年で3倍です。株価は2015年末の株価が613円。現在2373円なので3.8倍。トラストテックはアウトソーシングより劣りますがそれでも2015年6月期の配当30円が2018年6月期が55円と83%増。株価は2016年6月末が1358円。今日の終値が4660円なので3.4倍。2年1か月で十分すぎます。
もちろんベースには会社の成長があります。アウトソーシングの1株利益は2015年12月期が22.0円。今年12月は67.6円ですから3.07倍。トラストテックは2015年6月期の1株利益が53.4円。2018年6月期が131.7円で2.46倍。直近2年から3年にかけて業績の伸びとともに配当を増やしていることがわかります。
(上:アウトソーシング 下:トラストテック)
ともに技術者派遣業ですが、労働市場の需給ギャップでまだ成長が予想されています。
会社の成長性、業界の成長性、同時に株主リターンに積極的であること。この辺から株価が長期上昇を続けているのです。人気だけではなく実力も備えているからこそです。上がるだけの理由があるのです。
こういう銘柄を保有した場合、株価の大化けとは別に配当金もドカンと増えて、株を売らずに配当金収入を楽しむことが可能、ということになります。
今これほどのパフォーマンスを見せている両銘柄ですが、はじめから株価を飛ばしていたわけではありません。アウトソーシングで2013年4月から、トラストテックで2013年12月から動意が始まっていますが、それまでは長期持合い圏で、動意が始まったここ5年で大化けし手掛けた投資家はがっぽりもうけることができているわけです。
長い目で成長が続く企業はこれからも出てきます。無論、あなたにも平等に発掘できるチャンスはあります。そのためには正しい情報と取り組みが必要になります。
(以上は今週号「塾長の気になる銘柄」中「投資戦略NOW」の記事を補筆したものです)