■2017年 このテーマ株が躍進する■
(2017年1月7日発行週刊メールマガジン掲載)


☆今年、来るのは、AIoTセクターです。昨年IoT(Internet of Things モノのインターネット)が市場テーマになりました。IoTとは、様々な「モノ(物)」が端末となりインターネットに接続され制御される仕組みですが、今年はさらにそこから進化してAIoT、つまりモノが人工知能で動く、あるいは制御されるサービスがテーマ化するでしょう。代表的なのは声に反応する家電、シャープの「ロボホン」です。手に取れる20センチ弱のミニロボットが電気を付けたりエアコンをコントロールしたり特定の場所への行き方や料理のレシピを教えてくれたりします。人工知能ですから持ち主の嗜好を覚えて進化していきます。
これが1台、約20万円。現在、実用化されつつある最も身近なAIoT製品です。シャープによると自社製品だけでなく今後、他社製品も制御できる方向で進化を目指しているそうで、そうなると他の家電や通信各社も手をこまねいているわけにはいきません。人工知能付きロボットで身の回りの生活ツールを制御する時代がすぐそこまで来ています。
<参考記事>
「ロボホン」分解 20万円ロボット型携帯の中身
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO05502680R00C16A8000000/
シャープの「ロボホン」と一緒に暮らして分かったこと~ロボット電話の真の実力とは
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/061500330/

☆対象銘柄☆
■シャープ

昨年末、第三四半期の黒字化予想でサプライズ、また経営支援を行った台湾企業のホンハイから派遣の現社長がインタビューで今年、東証2部から1部への復帰と日本人社長へのバトンタッチが自分の役割と明言しました。今年に入っても、ホンハイとの液晶パネルの合弁会社がIPOの噂で材料視され、さらに株価は上昇中。テレビ事業に注力しすぎたことがシャープが経営難に陥った最大の理由ですが、人工知能付ロボット事業は同社の業績をV字回復させる起爆剤になる可能性を秘め、話題性とともに今年投資家の注目材料になる可能性は大と見ます。

<狙い方>
昨年12月、ホンハイ出身社長のインタビューと第3四半期黒字予想で2回、持ち合い圏をブレイク上伸。そして今年に入りホンハイとの合弁会社が新規上場予定との報道で再び買われ現在、過熱圏にあります。現在300円台に入りましたがもともと2000円台の株価でしたので長期的に見るとまだまだ買える銘柄で、AIoTの魅力は織り込まれていません。再び1週間から2週間の調整期に入ると見ます。そこが仕込み場と見ます。株価的には200円台に突っ込むと仕込み開始。できれば持ち合い圏をブレイクするタイミングから狙いたいところですが、あくまでも一般的なイメージですから下押し予想に反して来週さらに株価は上昇していく可能性もないとは言い切れません(押し目待ちに押し目なし)。ただ、地合いの急落など影響して200円台に突っ込めば、絶好のチャンスと集めていけばいいと思います。上昇したらつられて買う高値づかみは厳に注意、突っ込み買いに徹すること。とにかく長い目で、いずれ東証1部に復帰することを信じて臨んでいけば吉と出るはずです。