相場全体の流れが自分の目にいやな形として映る場合、自分の認識以上に不利な状況と
見る必要がある。
適切な流れをつかみ、その枠組みの中で取引を展開すること、強風に逆らって船をだす
ような無謀はさけるべきだ。


明白なのは強気相場では強気筋、弱気相場では弱気筋になれということだ。

Obviously the thing to do was to be bullish in a bull market and bearish in a
bear market


                   (by ジェシー・リバモア)

 トレードにはどんなときもチャンスがあります。ただ、取りやすいときと取りにくい
ときがあるだけです。で、いい成績をあげるために大事なことは「状況に応じたトレード」
をすることです。上昇トレンドなのに空売りしたり、下落トレンドなのに買ったり、方向感
のない「もみあい」の地合いなのに、やみくもに積極的にトレードしたり、と、状況に応じ
たものでない、流れに逆らうようなことをやっているからトレードがうまくいかないので
す。

 たとえば私は空売りが好きですが、なかなか空売りが決まらないときがあります。この
頃、サインが出ても決まらないという時は逆のほうから眺めてみればいいわけです。
すると実は売りに偏ったポジション、ものの見方になっていて、逆に買い方の側に立てば
状況が一変し問題が解決したりします。売り一本にはまりこんで気づかないわけです。

 私も順張りで流れに逆らったりしませんが知らず知らずのうちにトレンド自体が底入れ反騰に
変わっていたり、あるいは上昇トレンドで買い方で行っていたが、LCが多くなってきておかしいと

感じていたら実はトレンドが下降に変化していたなどということは相場ですから、ままあります。

 空売りが決まらないとき、なんだか自分が下手になったと感じるんですが、実はトレン
ドが変わったのに気づいてないだけで、逆の買い方に回るだけで解決したという経験は何度もあります。
 リバモアが、
「相場全体の流れが自分の目にいやな形として映る場合、自分の認識以上に不利な状況と
見る必要がある。適切な流れをつかみ、その枠組みの中で取引を展開すること」
 とは、つまりよく現在の状況を把握し、状況に応じたトレードをしなさい、ということを言
ってます。さらに
「明白なのは強気相場では強気筋、弱気相場では弱気筋になれということだ」
 というのは、上昇トレンドでは買い方に、下降トレンドでは売り方に徹しなさい、という意
味です。そのものズバリです。
「強風に逆らって船をだすような無謀はさけるべきだ」
 確率の高いことをするのが職業的トレーダーです。100銘柄あるとして70銘柄も80銘
柄も下げているときに、それでも貴方は買いますか?そんな無謀なことはしなさんなと彼は言っ
ているわけですね。

有料メールマガジン「山の中の超相場観」では毎週、カリスマとレーダーの名言を「新」解釈しています

★「山の中の超相場観」 詳細&お申込みはここをクリック!