★〔株式マーケットアイ〕

 <13:30> 日経平均は下げ幅拡大、野田財務相発言受け短期筋が売り

 日経平均は下げ幅拡大。午後1時過ぎに報じられた野田佳彦財務相の発言を受けて、先物で短期筋による売りが加速したとみられている。野田財務相は25日の昼、菅直人首相、仙谷由人官房長官との会談で、首相からマーケット動向を注意深く見守って欲しいとの指示があったことを明らかにした。これに対し、野田佳彦財務相は「必要なときに適切な対応をとる」と話した。また介入についてはコメントできないとし、「適切な対応をとるということだ」と繰り返した。インベストラスト代表の福永博之氏は「自民党政権時代と比較して、為替の重大な局面での発言に含みがなく、安直すぎる。短期筋のかっこうの材料とされている」と話した。

 
<コメント>

野田財務大臣の昨日の「重大な関心をもって見守る」発言に対しバッシングが大きかったのだろうか(役人のレクチャーでもあったのかもしれないがあまりにも安直コメント)関心をもって見守るなら市場で売った買ったしている人間はだれでも、そうだろう。で、今日は「必要なときに適切な対応をとる」と、一歩踏み込んだ発言。それでもマーケットは反応しない。むしろ三者会談した後も口先介入もできない政府の無策を印象付ける結果になった。野田財務相は、「首相から市場動向を注意深く見てほしいという指示があった」というが、注意深く「見て」いて、どうする(爆笑)。なんとかせーなんとか(こっちは空売ってるから下げてもOK。というより、むしろそっちのほうが歓迎だけど。現物いじってるだけの株好き年配なんか悲惨で可哀想だ)。225先物はその影響で会談内容に中身がないことがわかると即座に反応。本日安値を更新した。
午後1時15分過ぎの225先物急落が現物の下げを牽引。政権素人衆の慣れない対応は見掛け倒しがミエミエ。弱い日本株がさらに弱く、円高へ と進んでいる。


★25日後場の日経平均株価は一段安。菅首相、仙谷官房長官との昼食会を終えた野田財務相が会見を開いたが、具体的な円高対策が出てこなかったことで為替が円高に振れ、日経平均は下値模索。下げ幅は一時170円を超え、取引時間中の年初来安値を切り下げている。

[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]


<コメント>
野田は財務官僚の操り人形という噂を大臣になる以前から聞いたことがあるけれど
とてもじゃないが、政治家が役人を使うことはおろか、口八丁手八丁のパフォーマンスさえも期待できない
いちおうマーケットは何が起こるかわからないので結果が出るまで身構えるけれども、たいしたことがないとわかると
やっぱりね
と、あきらめ、あるいは、よっしゃ、それいけ、と仕掛けが入る
大臣経験者もいない、ほぼ政権素人衆
ドル円で円高がもっと進むだろうから、そのときまでに、奥の手を温存しているんじゃないかと
見れないこともないけれど(だとしても出せる方法は限られているけれど)
あらためて、政府・日銀の対応の弱さが、マーケットで突かれている