『拒絶』

 

人の意識の成長を妨げる最悪の心構えは、『拒絶』にあるといいます。

 

誰もが、自分の信念を正しいと思っています。

 

しかし、その『信念』は、普遍真理に同調、或いは結びついたものなのでしょうかね!?

 

博士の著作には、スピリチュアルの真実への同調(align: 協調、列車に乗り込む、支持する、一列になる、結び付ける)という言い回しが繰り返し何回も何回も出てきます。

 

Man is aligned himself with spiritual Truth.

人は自分自身をスピリチュアルの『真実:真理』と結びつけられる。

 

しかし条件があるのが問題の種そのもの。

 

意識レベル200に人は達しない限り、誰も精神と結びつきません。

 

意識レベル200未満で人は、先祖返りと言える獣性の属性を露わにします。

 

あなたは、『モーゼの十戒』を守っていらっしゃいますか?

 

あなたは、『山上の垂訓』を、いかに生活の中で生かそうとされていらっしゃいますか?

 

それらの教えや、それに準じたものであれば、あなた自身スピリチュアルの真実に結びついているといえます。

 

しかし、誰もが簡単には、『モーゼの十戒』や『山上の垂訓』の教えを実生活に取り入れられないものです。

 

では、どうすればいいのでしょう。

 

まずは、あなたの思考、発言や、行動のすべて、ありのままを受け入れることです。

 

その例として、昨日の『塚原卜伝』(第七回:一つの太刀)は、回国修行に区切りをつけ、鹿島に戻る卜伝のネガティブなエネルギーの受け入れ方を描いていたのでご紹介しましょう。

 

多くの剣豪を殺害してきたことから、卜伝は、無意識に罪の意識などにさいなまれていたことでしょう。

 

脳の三大欲求は、『生きたい、知りたい、仲良くなりたい』ですから、人を殺すというのは、当然、脳にもネガティブな影響があるというのは、誰でも気づける生理現象でしょう。

 

戦場で多くの兵士が、PTSDを含めメンタルの障害を引き起こすことは、普通のことです。

 

ここで、問題なのは、そのメンタルに生じた障害に蓋をすること。

 

私自身、幼いころの両親の不和により、落ち着きのなさや、「いい子」症候群とでもいえるような脅迫観念を、ホーキンズ博士の著作を数冊読み進めるまで受け入れることが出来ず、まさに蓋をしていましたから・・・。

 

卜伝は、死者への罪の意識から暗闇に落ちていました。

 

鹿島神宮での1000日の荒行により、その己のこころの内側の暗闇を受け入れ見つめ、そしてひたすら神に祈りを捧げ、ついに「一つの太刀」なるインスピレーションを受け取ります。

 

それは、相手とひとつになることだといいます。

 

自他との区別はないという、まさに意識レベル700で生じる『合一』の域に達したといえるでしょう。

 

『ア・コース・イン・ミラクルズ』では、繰り返し、神と自分との分離は幻影であることと、人は無智であるゆえ、罪のないことを意識に刻み込むような構成になっています。

 

この365日分のレッスンを、私は約3年半かけ英語原典を訳しながら進めました。(当初、邦訳で私は始めたものの、あまにもその訳が、人のぬくもりのない機械的な逐語訳であったため、私は開始早々吐き気や、めまいで進められなかったからですね。これは日本国憲法をはじめて読んだ時と同じ状況でした。)

 

その結果、明らかに『一皮むけた』自分のいることに私は気づかされました。それは、自他との分離や、何でも分かっているという傲慢さや、人は罪深いものという無意識の信念体系を払しょくしたからだと思います。

 

拒絶は、本当に意識の成長を阻害していることを、私は身をもって体験した次第です。

 

 

写真は、昨日の朝食。みりんと塩でゆでた温野菜、目玉焼きは、その時の気分次第で、ひっくり返す前に醤油かソースをかけておきます。そしてそれぞれ、これも気分次第で胡椒を振って終わり。玄米の代わりに、時々トーストや、フランスパンの時も。