本当のところ『手放す』とは、何を、どうやって手放すのでしょうね。

 

私は、何億も稼ぎ何億も思い通りに使った父の予期せぬ突然の死を契機に、スピリチュアル(精神世界:人類のコンテクスト)に重きを置く生き方に180度方針を変えました。

 

さらに、ちょうどミレニアムの頃、我が家の金融資産は、分散投資に成功し1億円を超えたのですが、その時に感じたものは、ただ『虚しさ』でした。

 

その時の私には、「どうして愛する妻がいて、持ち家さえあり、何不自由のない程の金融資産や、そのほかの財産を持っていても、こころの内側に隙間風が吹き抜けるのか?」と本当に疑問がありました。

 

 

その頃、永平寺で習った座禅を組み、仏教経典や聖書などの解説書を始め、ギリシャ哲学、中世から近世にかけての西洋哲学、貞観政要や、日本の西田幾多郎などの本を、私は読み漁っていました。同時に周囲から勧められたスピ系の本も読んでいたところ、『手放す』というキーワードが浮かび上がります。

 

『手放す』ことで、こころは晴れるのかな・・・」と私は考えたのですね。

 

「ようし、なんでも『手放す』ぞ」と私は、片っ端から気づいたものをこころの内側で手放し続けたのですが・・・、何の効果も感じなかいため、悶々としていました。

 

結局、多くのスピリチュアルの知識を得ても、何も変わらないのかと失望していた時でした。

 

2009年11月3日にホーキンズ博士の『Power vs. Force』の邦訳と出会い、決して私の向かっている道の方向は、間違っていないものの何か足りないのだと気づきました。

 

そしてついに私は、2012年の夏に『Letting Go/手放す』と出会いました!

 

数章読み進めると、ただやみくもに『手放す』だけでは、何の効果もないことに気づかされたのですね。何よりもまず、人は経験を経験するためにこの地上にいるということを、あなたは忘れてはいけません!

 

すなわち、例えば、あなたは何かやらかし「いま恥をかいている」といったシーンを思い浮かべます。その恥のエネルギーをあなたは経験しなければ、いくら「恥を手放すぞ!」と言ってもあなたの恥のエネルギーは、あなたのこころに留まっているということ。

 

何故なら、恥とあなたは向き合わずに、経験を経験することを避けてきたのですから!

 

2014年頃から、私もこのこと、すなわち経験を経験するという意味をようやく理解しました。

 

まずあなたは、静かに座り、眼を閉じ、何かを失敗したシーンを思い浮かべ「ああ、いま恥ずかしくて穴があったら入りたい」と『恥』のエネルギーを感じましょう。それから、あなたは恥のエネルギーが無くなるまで経験します。

 

あなたは、次に「~~で失敗した恥ずかしさ」という看板をイメージしましょう。その看板が見えなくなるまで見送るといった、そのようなワークを私は本格的に始めました。すると、おどろくべきことに、どんどん心が軽くなってゆきます!

 

あるいは、ワークを終え私が眼を開けると、周囲の景色の見え方は、ガラッと変わっていること、たとえば神々しいことに気づかされたものです。

 

この『手放す』ワークは、プライド以外のあらゆるレベルに利用出来ますよ。是非、あなたもトライし、周囲にもこの『手放す』のテクニックを伝えましょう。

 

さて、次に『手放す』と同時に、必要なワークがあります。あなたの思考や行動は、それぞれ周波数を持っています。意識レベルによって周波数が異なるのは、『パワーか、フォースか』などに書かれている通りです。

 

その周波数の傾向は、直近の未来に対し、それほど影響を与えなくても、遠い将来に大きな影響を与えるのは、例えば船の進路が、わずか方位のずれで、数百キロ先で途方もない大きな違いになることと例えることが出来ると、ホーキンズ博士は言います。

 

それは、ニューロンの配置にも影響を与えるとのこと。

 

例えば、日常的に嘘をつくことに専心するなら、ニューロンも嘘を巧みにつけるような配置に変化してゆくといいます。

 

ニューロンは、あなたの望む方向へ変化してゆくということですね。ゆえに、このまさに今の瞬間に意識レベル200未満を選択せず、200以上を選択するよう心掛け続けることが、あなたの将来を大きく変えることは疑う余地などありません。この瞬間の思いを大切に!