日本の大企業の目を覆いたくなるような不祥事の多さは、戦後教育の内容こそが最大の問題で、無神論教育にあります。

 

ホーキンズ博士によると、無神論者、世俗主義者、科学万能主義、あるいは神に怒りや憎しみなどネガティブな感情を持つ人達など全員、決して意識レベル200を超えることはないと述べています。

 

 

更に不祥事が多発する理由のひとつは、「この宇宙とあらゆる生命の創造主である神(自然神/理論神)を、唯一無二の絶対者としない限り、道徳は相対的になり、あらゆる法は無効にされるため」です。(『Transcending the Levels of Consciousness: The Stairway to Enlightenment』より)

 

そういう訳で、無神論教育の最大の問題は、道徳律さえ各個人の基準によって違ってしまうことにあります。ひとりひとりの道徳基準が違うため、個人の意思が、普遍的な道徳律より優先されます。これは、集団的まとまりのなくなる元凶です。

 

すなわち自分の道徳基準を、他者にも適用することになり、自分の基準とは異なる「いたってまじめな人」を見下す結果に終わります。しかしそれは同時に、無意識に罪の意識や恥の意識を深層心理に蓄積してゆき、次第に周囲と距離を置き始める結果になるでしょう。

 

“独裁者”になるというのは、そのように自分の基準に合わない人々を、遠ざけることから始まります。更に無神論により、独裁者自身の人生の目的さえ、絶対的なものではなく、誰もがそれぞれ異なる道を求め、まさに彼等や彼女等は、無明の森をさまよっています。

 

アメリカの『いかれた教授達』によると、神がいると自由を阻害されるといいます。言い換えると、神がいるなら『モーゼの十戒』の実践を求められ、それは自由を制限するものだというのです。

 

言論の自由や、表現の自由さえ、神が絶対者でなければ、『モーゼの十戒』を無視した表現を可能にします。

 

フランス革命の際の権利の章典の第四条にある「自由は、他人を害しないすべてをなし得ることに在す」(『人権宣言集』、高木八尺ほか、岩波文庫、1957年)さえ無効になり、人それぞれの道徳基準が許されるのが、言論の自由であり、表現の自由であるといいます。

 

フランスの政治風刺画は、フランス革命の目的がルイ王朝の打倒と共に、教会権力の打倒でもありました。教会権力を批判し、笑うこと、神を冒涜することは、フランスでは表現の自由として法で保護されています。

 

この論旨は、無神論による影響で、フランス革命の過程で生まれ、いまやフランスの知的エリート層は、世界で最もこのネガティブな影響を受けているとホーキンズ博士は述べています。

 

それが、まさにムハンマドを侮辱したことで、2015年1月7日に起きたフランスの風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の風刺画家、編集者、記者など12名がアルジェリア系のイスラム原理主義者に射殺される事件に集約されているかと。

 

フランス革命の際の権利の章典は、純粋に『自然神』と『自然法』に基づき作成されましたが、革命後の政治姿勢は、まさに現代のマルキシズム(ポストモダン主義)による影響を反映したものと同様のものになったと言えるでしょう。

 

無神論は、人が全能であることを宣言するようなものです。全能であるゆえ、周囲を見下す独裁者の誕生です。フランスのように、他文化を平気で見下す文化が生まれます。

 

言うなれば、無神論者の全員が、独裁者として周囲を見下し、それによりエゴは、ますます勢いを増し、自己陶酔に陥るものです。

 

これは、日本でも同様に知的エリート層に万延していて、まさに悲劇は起きています。

 

無神論教育によるスピリチュアルを顧みない層が、日本の政官財のトップにいることを想像してみましょう。彼等や彼女等が、フランスのエリート層のように他者を見下すのは当然でしょう。

 

日本が変わらないのは、スピリチュアルに不感症の政官財トップが、自らをエリートのように認識しているためです。意識レベル200未満の一流大学出身者達が、自分達をエリートとみなすなら、彼等や彼女等は国民を見下し、日本は金太郎あめのような非スピリチュアルのエリートに牛耳られ、その結果、何も変わりません。

 

『意識マップ』で明らかなように、真のエリートとは、スピリチュアルのエリートでなければならないはずですが、日本はマテリアルのエリートによって支配されています。

 

そういう訳で、スピリチュアルに不感症のエリート層に向け、いくら反対運動を展開したところで、時間と労力の無駄です。何故なら彼等や彼女等のエゴは肥大化し、まさに全能の神の如く自分達を認識しているため、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の意味さえ、全く理解出来ないからですね。

 

あなたのすべきことは、スピリチュアルの真実を知り、自分達の意識レベルを上げることに尽きるでしょう。何故なら、意識レベル500の1人のポジティブなエネルギーは、200未満の75万人ものネガティブなエネルギーと均衡します。スピリチュアルに不感症のエリート層を変えるには、あなたが意識レベルを上げることで解消する以外、何もありませんよ。

 

明日は、権威と能力の違いを認識することが、どれほどの重要であるかについて述べてゆきます。