そういう訳で、カルマは、あなた個人の意識レベルとは無関係のもの。

 

ゆえに、「ヤナギの如く生きよ」という老子の教えは、当を得た真実の観点によるものです。

 

言い換えると、人生の浮き沈みは、カルマなのであなたに責任はなく、あなたの責任はご自分の意識にのみあります。

 

意識の成長のみ無限であるということは、意識こそ、人類にとって責任がある証拠でもありますし、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」を肯定するもの。

 

ゆえに、その責任を取らせられるのであり、それはあなたにポジティブとネガティブの選択の自由を、神はお与えになられたということ。

 

あなたは、その選択にのみ責任を取らされます。

 

ホーキンズ博士は、カルマ手帳のことを、「この宇宙の冷酷な書類管理」と呼んでいます。

 

あなたは、どちらのカルマを積み上げるべきか、もうお分かりでしょう。

 

さて、大統領選挙のたびにアメリカを二分する妊娠中絶の問題に少し触れましょう。

 

妊娠中絶に賛成(anti-life)というのは、真実レベル250である一方で、反対(pro-life)は真実レベル235です。(『Truth vs. Falsehood: How to tell the difference』149頁より)

 

これは、何を意味するのでしょう?

 

すなわち、どちらも正解ということ。ゆえに、どちらも正しいのですから、実のところアメリカ世論を二分するような問題ではなく、しかも政治が介入する問題でもないのですよ。

 

これをアメリカの人々は、信仰上の理由からお互いを批判するのですが、アメリカ合衆国憲法修正第一条では、『Congress shall make no law respecting an establishment of religion/議会は、宗教の創設に関する法を決して作ってはならない』ということで、信仰の自由を禁じています。

 

そもそも、妊娠中絶を信仰上の問題として議論すること自体、アメリカ合衆国憲法に違反していることなのですよ。世論の二分の背景にあるのは、単に、自分達の信仰を認めろと言っているのと同じなのですからね。

 

世界中で、様々な宗教宗派によって混乱が引き起こされているのは、どうも、このように間違った信仰にあるということで、この一例からもそれは明らかです。

 

いまやホーキンズ博士の著作群の登場により、あらゆる信仰の真偽は明らかにされました。そう、間違った信仰は、白昼の下にさらされた訳です。

 

博士は、キネシオロジーの技術と『意識マップ』の出現にもかかわらず、社会は変わらないでしょうと言います。

 

その大きな理由のひとつは、人類の80%を占める意識レベル200未満の方々にとって、スピリチュアルの真実は、「自分達を脅かすもの」と見えるからです。

 

更に深刻な理由のひとつは、先日ご紹介したポストモダン主義にかぶれた知的エリート達の存在。

 

博士曰く“Nutty professors /いかれた教授達”によって、いまやアメリカでは、学校のキャンパスで憲法の話をすることを禁じられていると言います。

 

その主張は、「無神論こそ“言論の自由”の象徴であり、神への言及はそれを奪う」というものです。

 

これこそ学術界の“いかれた教授達”は、ポストモダン主義による無神論の概念に洗脳されている証拠です。

 

無神論の計測値は170で、間違いを示している一方で、神の計測値は、無限大です。そして、あなたの「意識は永遠にある続ける」というのは真実と計測されるのですよ。

 

 

あなたが、そのことを冷静に認識することが出来るなら、他者を排除するようないかがわしい信仰のために、あるいはお金のために、あるいは憎しみのために、あるいは怒りに任せて、他者を害するという行為からもたらされる唯一のものは、単に加害者にとってネガティブなカルマを積み上げるのみと気づけるでしょう。

 

テロや、戦争で、人を殺したところで、その殺された人々の意識は、永遠に消えないのですよ。すなわち、消せば(殺せば)、あるいは死ねば問題はなくなり解決というのは、100%間違った認識ということですね。

 

『モーゼの十戒』の「殺すことなかれ」は真理ということ。