首都高日本橋区間の地下化プロジェクト | 中央区議会議員 山本りえ 無所属

中央区議会議員 山本りえ 無所属

謙虚・素直・感謝の気持ちをもち、社会に必要とされるひとになります。多くの方々の信頼と期待に応えたい。

中央区の庁内報NO.469にブログに書き留めておきたい職員の記事がありました。記事は、「世紀のビッグプロジェクト!」と「新たな地下鉄の整備に向けて」です。その内容を簡単に要約して残しておきます。

-世紀のビッグプロジェクト!-

世紀のビッグプロジェクトとは、約20年かけて行う予定の首都高速道路日本橋区間の地下化工事のことです。日本橋川上空の首都高は、都心部の渋滞解消のために昭和39年の東京オリンピック前に建設されました。当時から、名橋「日本橋」の上空を首都高で覆うことに反対する地元の声があり、その声は今も衰えていません。

平成27年、29年に地元団体は、首都高の撤去または移設を求め、衆議院および参議院宛てに約442,000人分もの署名を提出しています。日本橋上空の首都高を巡っては、国も関心を示し、平成13年から有識者会議が開催されましたが、コスト等の課題が障壁となり具体的な進展に至らず。一方で、首都高の老朽化が着実に進み、平成26年に首都高速道路株式会社は大規模更新計画を策定、その更新区間に日本橋区間を含む竹橋~江戸橋が位置付けられました。他方で、日本橋川沿い5地区の再開発計画が具体的に進歩してきました。中央区は、これを千載一遇の機会と捉え、日本橋地区の再開発と連携した首都高の移設・撤去を実現すべく、独自ビジョンを描きました。平成297月に国と東京都は、日本橋周辺のまちづくりと連携した首都高の地下化に向けて取り組む姿勢を示しました。50年余りにわたる地元の悲願達成に向けたビッグプロジェクトが動き出しました。

平成2911月に、首都高日本橋地下化検討会が立ち上がり、平成307月までに地下化ルートや事業スキームが取りまとめられました。事業区間は、神田橋JCTから江戸橋JCTまでの約1.8kmで、そのうち約1.1kmが地下化区間です。地下化ルートは、既存の首都高八重洲線を活用し、地下鉄等の構造物を避けながら針の穴を通すようなルートになっています。総事業費は約3,200億円で、中央区の負担は約80億円です。令和23月に、首都高日本橋区間の地下化およびその周辺のまちづくり並びにこれらに関連する都市基盤の整備等に要する資金を積み立てるため、中央区首都高速道路地下鉄等都市基盤整備基金を設置しています。

令和元年に都市計画決定を経て、令和24月に事業認可を取得、令和211月に工事に着手しています。約15年という年月をかけて地下化ルートを構築した後、約5年で既存首都高を撤去する予定です。日本橋に青空を取り戻す長いながい道のりの第一歩をようやく踏み出しました。20年後、皆さんはおいくつですか。

 

▽首都高速道路の大規模更新・修繕事業/首都高速道路株式会社

https://www.shutoko.co.jp/company/enterprise/road/plan/

https://www.shutoko.co.jp/updates/2020/data/05/21_nihonbashi/

▽首都高速道路日本橋区間地下化事業

https://www.shutoko.jp/ss/nihonbashi-tikaka/

▽事業概要パンフレット

https://www.shutoko.jp/ss/nihonbashi-tikaka/pdf/nihonbashi_pamphlet.pdf

https://www.shutoko.jp/ss/nihonbashi-tikaka/pdf/nihonbashi_slide.pdf

▽東京都都市整備局/首都高速道路の大規模更新等について

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bunyabetsu/kotsu_butsuryu/kosoku_koushin.html

▽日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会

https://www.nihonbashi-renaissance.com/

▽関連ブログ

https://ameblo.jp/yama-rie/entry-12580941057.html