札幌市子ども発達支援総合センター「ちくたく」 | 中央区議会議員 山本りえ 無所属

中央区議会議員 山本りえ 無所属

謙虚・素直・感謝の気持ちをもち、社会に必要とされるひとになります。多くの方々の信頼と期待に応えたい。

北海道札幌市の子ども発達支援総合センター「ちくたく」を視察致しました。ちくたくは、子どもの身体や心の発達、情緒面や行動面の問題に対して、医療・福祉の一元的な支援を目指す複合施設です。児童精神科・股体不自由児などを対象にした小児科、整形外科をもつ医療部門に加え、情緒障害児短期治療施設、福祉型障害児入所施設の入所部門、就学前の子どものための通所部門として児童発達支援センター医療型と福祉型があります。それぞれの部門が協働しながら一人ひとりの子どもに対して必要な支援を考えるとともに、窓口である地域支援室が利用者と関係機関との架け橋となり、様々な相談に適切に対応していました。今後の課題においては、地域の方々の理解やサポート、教員等との連携、医師の確保であると話されました。

  今回の視察において、保健・医療・福祉・教育などの関係機関をコーディネイトする窓口を設けることで、総合的かつ高度な支援体制を提供することができると感じました。この視察で得た知識を中央区の障害児福祉の向上に役立てて参ります。



 

―障害者総合支援法―
 障害者に関する法律は、その目的や理念、障害範囲の見直し、支援区分の改正、支援事業の見直し、計画の整備など法改正が重ねられてきました。新たな障害者総合支援法では、その目的を「障害者及び障害児が基本的人権を享有する個人としての尊厳にふさわしい日常生活又は社会生活を営む」とし、「地域生活支援事業」による支援を含めた総合的な支援を行うことが明記されています。また、障害者及び障害児を権利の主体と位置づけ、これまでの制度の谷間を埋めるために、障害児については児童福祉法を根拠法に整理しなおすとともに、難病も対象とされました。

 

―中央区における障害児の現状―

 中央区においては、出生数の伸びとともに、子どもの育ちや発達に関する相談ニーズが高まっています。文部科学省の「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」における知的発達に遅れのないものの学習面または行動面で著しい困難を示す発達障害の可能性のある児童生徒数は、約510人と推計されています。今後は、障害福祉計画の見直し、障害児福祉計画の作成、基幹相談支援センターを設置し、相談支援体制を強化していく予定です。

 私は、発達障害のあるなしにかかわらず子どもの発達や育ちの小さな悩みでも相談ができ子育て不安の解消となる相談支援体制の構築が求められていると考えます。コーディネイト機能を持ち様々な発達相談が1ヵ所でできる体制や専門的な立場から保護者、学校などと連携・協力して問題を解決する体制、途切れのない一貫した支援を行う体制を構築する必要があります。
 区内相談支援の中核となる基幹相談支援センターが、既存の子ども発達支援センターなどと確実なネットワーク化が図れるように提案を重ねて参ります。

 
▽札幌市子ども発達支援総合センター「ちくたく」
http://www.city.sapporo.jp/kenko/iryo/chikutaku/

▽第4期中央区障害福祉計画

http://www.city.chuo.lg.jp/smph/kenko/sinsin/keikaku/_user_fsyofu_time_20150728.html

▽全国社会福祉協議会「障害福祉サービスの利用について」

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiU2aSYvPjPAhUGTLwKHbY0A8gQFggmMAE&url=http%3A%2F%2Fwww.mhlw.go.jp%2Ffile%2F06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu%2F0000059663.pdf&usg=AFQjCNFPDFYX7HQALddi6ZoWarEfWeu4DQ